約 3,642,589 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2232.html
※東方原作キャラが登場します ※全員キャラが壊れてます… ※ゆっくりの出番があまりないような気が… よろしければどうぞ… 博麗神社の日常(すりすり編) 「暇ね…」 ここは幻想郷の外れにある少々寂れた木造の神社。 その神社には一つの人影があった。 「誰も来ないし…」 神社の外廊下に腰掛ける一人の人物。 その人物の名前は博麗霊夢。 言わずと知れたここ、博麗神社の巫女である。 「どうしてこんな時に限って萃香も紫も文もいないのかしら…」 霊夢は思わず溜息をつく。 すでに境内の掃除は終わっている。 霊夢の視界内には塵一つ落ちてはいない。 「せめて参拝者でも来てくれればなあ…」 参拝者がいなければ賽銭は集まらない。 賽銭が無ければ巫女としての生活は成り立たない。 しかし、賽銭を入れてくれる参拝者など極々稀にしか存在しないのだ。 妖怪共はしばしば来訪する癖に賽銭は全く入れていかない。 代表例があのスキマ妖怪だ。 その癖に宴会はこの神社の一室でしばしば行われる。 今度の宴会の時は場所代でも請求してやろうか。 霊夢はそんなことも最近考え始めている。 しかし、現状は別だ。 あまりにも暇すぎた。 妖怪でも厄介者でも神様でも緑色の髪をした常識に囚われない風祝でも誰でも良いから来てほしかった。 「あいつらはいてもいなくても厄介で迷惑なのね…」 ここにはいない妖怪達に心の中で八つ当たりを始める霊夢。 そんなことを考えてしまうくらいに暇だった。 「あいつも昼寝中だし…」 本当に何もする事が無い。 霊夢はとりあえず空を見上げてみる。 見上げると、青い海の中を真っ白な雲が動いていた。 霊夢の灰色の心境とは裏腹に、今日も良い天気だった。 「ゆっくりしていってね!」 「ん?」 霊夢の耳に届いた一つの言葉。 その言葉に、霊夢は体勢を崩して振り返る。 「れいむ!れいむ!」 「…あんた起きたの?」 「れいむ!ゆっくりしていってね!」 霊夢に向かって声を張り上げる一つの影。 それは博麗神社に住みついている先程まで昼寝中だったゆっくりれいむであった。 「ゆっくりぃ!ゆっくりぃ!」 れいむは霊夢の視界内で元気に飛び跳ねる。 霊夢はそんなれいむを一瞥すると思わず溜息が出た。 「あんたはいつも元気ね…」 その溜息には自嘲の意味が含まれていた。 今の自分は全くゆっくりしていない。 れいむを見ていると、それを思い知らされた気がしたのだ。 「ゆゆ…?」 れいむはそんな霊夢を見て首をかしげる。 いや、れいむに首など無い。 正確に言えば、体全体を傾けている。 「れいむもゆっくりしていってね!」 ゆっくりの『ゆっくりしていってね』という言葉は口癖のようなものだ。 霊夢も聞き慣れているだけに、いちいちまともに取り合ったりはしない。 「はいはい…。あんた、お腹空いてない?」 と、自分で言っておきながら、自分の言葉に疑問を感じる霊夢。 胴なしのゆっくりにお腹など無い。 では、空腹時のゆっくりはなんと表現すればいいのだろうか。 「う~ん…」 暇な時ほどどうでもいいことを考えてしまうものだ。 霊夢の意識は思考の海で泳ぎ始めた。 「ゆ~…れいむはおまんじゅうがたべたいよ!こうはくのおまんじゅう~!!」 「う~ん…」 霊夢の意識は未だに思考の海を彷徨っている。 全く答えなど見えそうもない。 「れいむ!れいむ!」 「う~ん…」 れいむの叫び声など霊夢の耳には届いてはいない。 難しい顔をしたまま唸っているだけだ。 「れいむ?れいむゆっくりしてない?してない?」 れいむが固まったままの霊夢に向かってぴょこぴょこ飛び跳ねる。 霊夢は相変わらず難しい顔をしたまま考え中だ。 「こんなときにはねぇ…」 れいむは座ったまま考え中の霊夢の肩に飛び乗る。 「しゅ~りしゅ~りするよ!」 れいむは霊夢の顔に自身の体を擦り付け始めた。 その行為ではゆっくりの間で『しゅ~りしゅーり』と呼ばれている。 親愛関係のゆっくり同士が行う行為で、それをするととてもゆっくりすることが出来たのだ。 「しゅ~り…しゅ~り…」 「むむむ…」 れいむは霊夢の顔に自身の体を擦り続ける。 それが刺激になったのか、霊夢の頭の中に一つの閃光が走った。 「わかった!」 「ゆぅ~!!!!?」 突然立ち上がった霊夢。 霊夢の肩に乗っていたれいむは、霊夢の突然の行動に落っこちてしまう。 「ゆぅっ!じゅってんまんてん!」 神社の床に華麗に着地するれいむ。 れいむの中では今の着地は満点だったらしい。 そんなれいむに、霊夢はビシッと擬音が聞こえそうなくらいに人差し指を向ける。 良い子は他人にも他ゆっくりにも指を向けてはいけません。 「今のれいむは頭がカラッポなのね!?」 「…ゆゆ?」 この場に魔理沙がいたら「頭がカラッポなのは霊夢の方だぜ」とでもツッコミを入れてくれただろう。 しかし、この場にいるのはドヤ顔をした霊夢とれいむの言葉の意味が理解できないれいむのみ。 霊夢にツッコミを入れるのは絶望的だった。 「頭カラッポの方が~♪ 球乗り仕込める~♪」 謎の歌を口ずさみながら、戸棚かられいむ用の和菓子を取り出す霊夢。 先程思い付いた自身の答えに手応えを感じたらしい。 今の霊夢には、歌詞が間違っていようとも関係なかった。 「ほら、れいむ。ゆっくり食べなさい」 和菓子が乗った皿をれいむの前に置くと、今度は自身のお茶を汲みに行く霊夢。 そんな霊夢の耳にご機嫌な声が聞こえてきた。 ゆっくりれいむのもので間違いないだろう。 「ゆゆっ!いっただっきま~すぅ!」 「うぁ~♪うぁ~♪いっただっきま~すぅ♪」 今何か変な声が聞こえたような。 急須の網に茶葉を入れている霊夢の頭に疑問符が浮かぶ。 「しあわせぇぇぇぇぇ!!!!」 「しあわせだぞぉぉぉぉ!!!!」 やはり気のせいではない。 霊夢は慌ててれいむの元へ向かう。 そこにいたのは… 「おいしいね!れみぃ!」 「うぁうぁ♪れみぃのおしたをうならせるえれがんとなあまあまだぞぉ♪」 「霊夢、私には紅茶を頼むわ」 「おぜうさま、お口が汚れておりますわ」 「うっう~♪さくやぁ♪ありがとねぇ~ん♪」 そこにあったのは二つの人影に二つのゆっくり影(れいむ含む)。 先程まで待ち望んでいたはずの来訪者。 しかし、実際に来られるとそれはそれで複雑な心境だった。 「あんたら何しに来たのよ…」 先程までのご機嫌な気分が何処かに吹き飛ばされてしまうのを感じた霊夢。 それどころか霊夢の頭は痛み始めてきた。 その原因は、目の前にいる桃色の服を着た胴付き肉まんと吸血鬼と銀髪のメイドなのは明らかだった。 「れ、れみりゃがどうしても来たいって言うからここに来たのよ!べ、別にあんたに会いに来たんじゃなかったんだからね!」 吸血鬼…レミリア・スカーレットはそう言って顔を背ける。 若干棒読みではあったのだが。 ついでに言えば少々時代遅れだ。 「じゃあさっさと帰りなさい」 一方の霊夢は冷ややかな言葉をレミリアに浴びせる。 なんだかウザかったのだ。 その冷ややかな言葉に驚きの表情を浮かべるレミリア。 今の言葉で上手く行くと思っていたのだろう。 上手く行くと何がどうなるのかは誰にもわからなかったが。 「な、何で!?ツ、ツンデレ?はポイント高いってパチェが言ってたのに!」 「お嬢様!私の中では高ポイントでしたよ!ありがとうございます!そしてごちそうさまです!」 メイド…十六夜咲夜の顔から少量の血液が流れ出る。 まあ具体的に言ってしまえば鼻血であり忠誠心だ。 咲夜の忠誠心が咲夜の顔を伝い、畳に零れ落ちた。 「ちょっ!畳に鼻血零すな!取るの大変なんだから!」 霊夢は憤慨する。 血が畳に付くとなかなか取れないものだ。 霊夢の怒りは最もだろう。 「鼻血くらいで慌てるなんて霊夢もまだまだねぇ。咲夜と一緒にいれば鼻血なんて日常茶飯事よ?」 「鼻血なんて拭けばすぐに取れるでしょ?」 何故かドヤ顔の吸血鬼と従者。 『ふふん♪』という声まで聞こえてきそうなくらいの見事なまでのドヤ顔だ。 「(こ・い・つ・ら・はぁぁぁぁぁぁ!!!!!)」 霊夢は心の中で怒りの炎をたぎらせる。 霊夢にとって、この二人も博麗神社に来訪する厄介者達の一部だ。 突然変な方向へ走り出すレミリアに、そんなレミリアを見て鼻血を流しながらこれまた明後日の方向へ走り出す咲夜。 微笑ましい関係かもしれないが、この二人の関係がたまにウザイと思う霊夢であった。 「うぁうぁ♪れいむぅ♪」 「ゆゆぅ♪れみぃはあったかいよ!とってもゆっくりできるよ!」 ゆっくりしていない霊夢の横で、ゆっくり二匹がとてもゆっくりしていた。 「しゅ~り…しゅ~りぃ…」 「うぁうぁ♪しゅ~りしゅ~りだっぞぉ♪」 二匹がやっているのは『しゅ~りしゅ~り』だ。 れみりゃがれいむを柔らかそうな肉まんアームで持ち上げ、自身の顔の元にれいむを近付け、れいむの顔と自身の顔を擦り合わせている。 「ゆ~♪」 「う~♪」 紅魔館に住みつくゆっくりれみりゃと博麗神社に住みつくゆっくりれいむ。 この二匹はとても仲良しであった。 何か惹かれあう特別な要素があるのかもしれない。 そんな二匹のゆっくりを見つめる三人。 その中の一人は「おぜうさま…」と呟き鼻血を再び流していたが、すでにツッコミを入れる者は誰もいなかった。 このメイドの傍にいれば、文字通り鼻血は日常茶飯事だからだ。 「ねえ、霊夢…」 レミリアが期待を秘めた瞳で霊夢に視線を向ける。 一般人が見れば魅了されてしまうと確信できるくらい、見事な流し目であった。 「絶対にイヤ」 しかし、霊夢はそんな流し目も一刀両断。 やはり博麗の巫女は伊達ではなかった。 「まだ何も言ってないわよ!?」 「絶対に嫌!」 レミリアがゆっくり二匹を興味深そうな眼差しで見ていたことを霊夢は気付いていた。 大方『自分達もスリスリしてみましょう』というに違いない。 「お嬢様。ならば私と一緒にスリスリ致しましょう」 「あんたは何を当然のように言ってるのよ」 咲夜はすでに顔を紅潮させていた。 このメイドの忠誠心は何か間違っていないだろうか。 咲夜を見る度に霊夢はそんなことを考えてしまう。 一方のレミリアの表情は芳しくない。 レミリアの咲夜を見つめる視線には呆れの色が宿っていた。 「咲夜とは最近いつもやってるでしょ…。私は霊夢とやりたいのよ」 「あんたら本当にそんなことやってんの!?しかもいつも!?」 思わず叫んでしまう霊夢。 まさか本当にやっているとは思わなかったのだ。 ついでに言えばそんなことも知りたくはなかった。 ゆっくり同士がやるから可愛いのであり許せるのであって、人間や妖怪同士がやっても気持ち悪いだけではないか。 そう考えている霊夢だからこそ、レミリアの発言が信じられなかった。 「常識でしょ」 「スリスリが!?」 咲夜が冷ややかな視線を霊夢に浴びせる。 何が常識なのか霊夢にはさっぱりわからない。 「…まだまだね」 「何が!?」 咲夜は溜息をきながら首を左右に振る。 そんな咲夜の仕草に、何だか敗北してしまった気がしてしまう霊夢。 何に敗北したのかは理解不能だったが。 レミリアはそんな霊夢の反応に首を傾げる。 少々予想外の事態だったようだ。 「え?スリスリって最近の幻想郷の流行なんじゃないの?」 「そんなの誰に吹き込まれたのよ…」 この吸血鬼は五百年も生きているというのに世間知らずなところがある。 霊夢はそんなレミリアに呆れていた。 傍から見れば、霊夢もあまり他人のことは言えなかったのだが。 「え?咲夜にだけど…」 「咲夜…あんた…」 今度は霊夢が咲夜に冷ややかな視線を浴びせる番だった。 自分が楽しむ為にそんな嘘を吹き込んだのだろう、博麗の巫女の勘はそう告げていた。 別に巫女の勘で無くても察する事は出来るだろうが。 「お嬢様…私がお嬢様に嘘を申し上げた事がございますか?」 咲夜の顔はいつもと変わらぬ冷静で瀟洒な顔。 しかし、その額に一筋の冷や汗が流れたことを霊夢は見逃さなかった。 「まあ流行かどうかはどうでもいいわ。ねえ霊夢、とりあえずちょっとだけスリスリしてみない?」 「絶対に嫌よ」 「お嬢様!私の顔ならばいつでも空いております!さあ!」 「あんたもキモいこと言うんじゃない!」 「お願い霊夢!お金なら出すから!」 「あんたは何処のエロオヤジよ!」 やかましく騒ぎ出す三人。 今のこの三人は全くゆっくり出来ていないと言っても間違いはないだろう。 「しゅ~り…しゅ~り…」 「しゅ~り…しゅ~り…だっぞぉ…」 ゆっくりしていない三人の横で、眼を瞑りながら顔を擦らせ合う二匹のゆっくり。 とても暖かそうに。 とても愛おしそうに。 「ゆ~♪」 「う~♪」 ゆっくり二匹はこの瞬間、とてもゆっくり出来ていた。 ,.-─- 、 ∧_,,∧\書/ /\ ( e'ω'a)∩‐ | 後 ⊂ / ヽ/ r‐' / `""ヽ_ノ 作成時間約一時間半。 ゆっくりしなかった結果がこれだよ! 皆さんはきちんとゆっくりして下さいね。 で、リクがあったので書いてみましたが…こんなんで良いのかなあ。 全てのリクエストに応えられる訳ではありませんが、時間があればこれからも書いてみたいと思います。 私にリクエストをしたいという奇特な方がいらっしゃれば、ですけどね。 しかし…これはゆっくり小説なのかな? ゆっくりが出てくる単なる東方小説な気がしないでもないと気付いてしまった私。 掲示板にレスしたものです。まさかホントに書いてくれるとは思わなかった。 ゆっくりの空腹は頭がカラッポなのかw 胴付きと胴無しのすりすりなら胴付きがうつぶせになってすりすりとか あおむけになってる胴付きにすりすりとか(いつもと頬の触れる角度が違う) いろんな体位?が出来ますねw -- 名無しさん (2011-04-01 18 21 40) もしかしてれいむがはじめてゆっくりしているような -- 名無しさん (2011-04-02 16 50 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4133.html
春。花見の季節。 街道や公園には桜が見事に咲き誇り、公園では多くの人が桜の木下にビニールシートを敷いて、宴会をしていた。 俺は自転車で街へ出かけていった帰りに、公園によってきた。 理由は、桜の見事な咲き誇りように思わず見とれてしまったからだ。 それに、公園では多くの人のにぎやかな声が聞こえる。 このような声を聞いてしまうと、ついつい自分もそちらに引き寄せられるように行ってしまう。 公園はお祭りとなっていた。 桜の木の下で親子連れや会社の人たちが楽しく花見をしており、公園の道沿いには屋台がたくさん並んでいる。 祭り騒ぎで、屋台を見たら、ついつい屋台のほうへと体が引き寄せられてしまう。 屋台で売られているものは、普通には無い魅力があるのだ。 値段が高いが、花見を楽しむならば気にする必要は無いだろう。 そこで、俺は屋台でまず焼きとうもろこしを注文した 「へい、おまち!!」 おっさんの見事な腕により、綺麗なこげ茶色の焼き目を入れられたとうもろこしは、かけられた醤油の匂いと見事にマッチして、 非常に美味しそうな香りを出していた。 我慢できなくなり、思わずかぶりつく。 「うまい!!」 焼きとうもろこしなんて久しぶりに食べた。あまりの美味しさに思わず口が進んで行く。 気がつくと、もう全部食べていた。 「おうおうおう!!兄ちゃんいい食いっぷりだな!!作った俺もうれしいぜ!!」 どうやら夢中になって食べていたところを一部始終見られてしまった。 思わず赤面するが、屋台のおっさんから褒められてまんざらでもない気分になる。 だが、そんなしあわせー♪な気分をぶち壊す不快な声が聞こえた 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 最近になって急遽現れた不思議生物、ゆっくりだ。 内訳は、れいむ、まりさ、そして子れいむ、子まりさといった親子連れ4匹だ。 現れた最初あたりは、世間はその不思議生物に対して「友好的でもなければ否定的でもない中立的」な立場をとり、 色々とコミュニケーションを図った。 しばらくすると、ゆっくりのペットブームが始まったが、またしばらくすると、ゆっくりの及ぼす害が深刻となり、 世間は「中立的な対応」から一転し、「ペット以外は全て害獣」という対応になった。 ゆっくりが現れたはじめは、虐待をする人が白い目で見られたが、今では制裁対応ならば白い目どころか褒められるようになっている。 どうやら、このゆっくり親子はこの花見の人たちに対して物乞いをしているのだろう。 あたりを見渡すと、花見をしている2歳児をつれた親子連れに、まりさと子まりさがなにやら話しかけているし、 宴会をしているおっさん達のところではれいむが歌を歌っている。 野良ゆっくりは人に対して物乞いをするか、人と接するのを避けるのかのどちらかしか選ばない。 どうやら、この公園にいる野良ゆっくり達は前者のようだ。皆薄汚れて汚いが、顔は必死だ。 明日の食い扶持もままならないのだろうか。 すると、俺と屋台のおっさんのところに現れたゆっくり親子は 「おにーさん!!そのとうもろこしさんちょうだいね!!」 「まりさたちおなかがすいているんだぜ!!」 「「ちょーらいね!!」」 と言って来た。それを見たおっさんは 「おぅ、兄ちゃん。こいつらはゴミのようなものだからな、捨てるんならゴミ箱があるからそこに捨ててきてくれねぇか? あそこにゆっくり専用ゴミ箱があるからよ」 「でいぶだぢごみじゃないよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 と、れいむの訴えを無視して、おっさんは俺に指差した方向をみせた。 公園のゴミ箱の横にある、同じゴミ箱。だが、こちらは水が張っており、底にはスクリューが、後ろにはタンクのようなものがあり、 ちょっと近代的なゴミ箱と言ったところだ。 だが、これはゆっくり専用ゴミ箱である。ゆっくりは生命力と繁殖力が高いので、確実に殺処分しないといけないのだ。 そこで編み出されたのがこのゴミ箱。水に弱いゆっくりに対して効果覿面で、確実にしとめるために一定時間おきに底のスクリューが回転する。 溜まった水は、後ろのタンクへとうつされ、公園の水道から新たな水が補充されるといった仕組みだ。 「俺達みたいな食い物を作る連中からすれば、こいつらは目の敵でな。俺はとうもろこし作っていて手が離せねぇからよ。 頼むからなんとかしてくれねぇか?」 「はぁ、わかりました」 といったものの、いきなり殺すというのもなんか気がひける。それに、とうもろこしは全部食べたから、この食べかすくらいならあげてもいいかな。 俺はそう思い、ゆっくり達に食べ終わったとうもろこしをあげた。おっさんはしかめ面をしたが、その様子を見守る 「ゆっ!!おにーさんありがとう!!ゆっくりもらうよ!!」 れいむが俺に礼を言うと、親子たちは一心不乱に食べかすにくらいつき 「「「「むーしゃむーしゃ!!!・・・・・おいしくないぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいい!!!!!」」」」 号泣した。そりゃ、食べ終わった後だからな。おっさんが惚れ惚れするくらい綺麗に食べたのだ、食べる部分なんて全く無い。 「ぷんぷん!!たべれるところなんてぜんぜんないじゃないの!!おにーさんばかなの!!」 「まりささまにとっととおいしいごはんをもってくるんだぜ!!」 「しょーだしょーだ」 「ちねー、やくたたじゅのじじぃはちねー」 うむ、ゲスだな。 ゆっくりになど興味は無いが、こんなにもむかつく言葉を言われて、怒らない人間がいるだろうか?いや、いない。 そう確信した俺は、親まりさを掴むと、ゆっくり用ゴミ箱へともっていった。 まりさは野良であるが、このゴミ箱の恐ろしさは知っていた。他のゆっくりがここに入れられると「おお、ぶざまぶざま」とバカにしていたが、 自分がそのゆっくり達と同じ道を歩んでいるということがわかると、先ほどの強気な態度から一転して命乞いを始めた。 「そそそそ、そこはゆっくりできないんだぜ!!いれるのをやめるんだぜ!!!」 「断る。お前ゲスだし」 「あ、あやまるんだぜ!!だからゆるしてほしいんだぜ!!」 「そうかそうか、謝るのか」 「そ、そうなんだぜ!!ゆるしてほしいんだぜ!!ごめんなさいだぜ!!」 「だが断る」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!」 「この俺が最も好むことは、命乞いをしているゆっくりに希望を与えた後絶望させることだ」 決して虐待好きというわけではないが、単にうざいから殺すというだけだ。 身をよじり、涙をひっきりなしに流しながら命乞いをし続けるまりさを、俺は容赦なく専用ゴミ箱にいれた。 だが、まりさは空中で帽子を脱ぎ、下にしいて、見事水に着地した。 ゴミ箱に入れるまでにほんのちょっとしか時間が無かったわけだが、鮮やかな行動であった。 「ゆっゆっゆ!!ばかなじじいだね!!まりさはみずさんにつよいから、ここにいれられてもしなないんだぜ!!」 「そうか、でもそこからどうやってでるんだ?」 「じじいはばかなの?ぴょーんってとべばでれるんだよ?」 「じゃあ、帽子は置き去りなんだな」 「・・・・・ゆ?」 言われてようやく気がついた。このゴミ箱ではまりさ種がこうやって生きながらえるが、出たとしても命と同じくらい大切な帽子を置き去りにするのだ だから、どちらにせよここに一度入れられたら後は地獄がまっているだけである。 それに気がついたまりさは、カタカタと震え始めて 「ゆゆゆゆ、ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉおおおお!!!おにいざんだずげでぐだざいいいいいいい!!!!」 命乞いを始めた。これで何度目かわからない。正直うんざりしてきた 「お前バカだろ。馬鹿にされた相手がみすみす馬鹿にした奴を助けると思っているのか?」 「おねがいじばずぅぅぅぅうううう!!!!あやばりばずがらぁぁぁああああ!!!」 「お前さっきもそういったが反省してなかったじゃないか、だからそこで死ねよ。他の人に迷惑かけるまえに死んどけ」 「やだぁぁぁぁああああ!!!!ゆっぐりじだいぃぃぃぃいいいいいいいいいい!!!!!」 「まぁ、悲しむな。お前の家族も一緒にさせてやるからさ。えーと、目盛はと・・・・。うん、ちょうどスクリューが動くな」 俺はゴミ箱の水の目盛を確認した後、ゴミ箱に必死になって体当たりをしている残されたれいむ親子を持ち上げ 「そんなにまりさにあいたいなら会わしてやるよ」 そういって、ゴミ箱のなかにいれた 「ば、ばりざぁぁぁ!!だずげでっ!!!だずげ!!がぼがぼがぼ・・・」 「で、でいぶぅぅぅぅぅぅううう!!!??」 「おきゃーじゃああああ!!!!!かぽかぽかぽかぽ・・・・」 「まりじゃじにだぐにゃいよぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!こぽこぽこぽ・・・・」 「お、おぢびじゃぁぁぁぁぁあああああああああああん!!!!!!」 愛するれいむは、水の中へと沈んでいき、最愛の2匹の子ゆっくりもれいむの後を追った。 子まりさはまりさと同じく水に浮こうとしたが、落ちてる最中に回転するなどそんな高度な技が子ゆっくりにできるはずもなく沈んでいった。 「あ゛ア゛あ゛ア゛あ゛ア゛あ゛ア゛あ゛ア゛あ゛ア゛あ゛ア゛あ゛ア゛!!!!!!」 とめどなく涙を流すまりさ。どうやらゲスだが、家族を見捨てるほどではないらしい。 だが、そんなことなど俺にはわかるはずもなく、俺はれいむ親子を入れた後のゴミ箱の水の目盛が規定値に達したのを確認した。 「じゃあ、向こうでも仲良くしろよ」 俺がそういって、背中を向けると、ゴミ箱下部のスクリューが回転をし始めた。 「ど、どぼじでみずさんがうごいでいるのぉぉぉぉぉおおお!!!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!!! まりざをゆっぐりざぜでぇぇぇえええええ!!!!!」 しばらく悲鳴が聞こえたが、トプンと音が聞こえた後も、スクリューは回り続けた。 その後、ゴミ箱の後ろのポンプが作動し、水の入れ替えが始まった。 ゴミ箱の水が規定値に達すると、スクリューがセンサーによってそれを感知して回転させるのだ。 こうして、先ほどのまりさのような生き残りも、残さず処分するという寸法である。 そして、回転させた後は綺麗な水に変えて、あとは水が規定値に達するまでその動きを止める。 今日もゴミ箱は正常運転だった。 「おう、兄ちゃんありがとうな。ゲスを消してくれて感謝するぜ。ああいったゲスはどんどん消えていくのがいいよな。 俺も見ていてスカッとするぜ。こいつは面倒ごとを押し付けた駄賃だ、うけとってくれや」 俺はとうもろこし屋のおっちゃんから、ゆっくりを駆除してくれたことのお礼として、半分ほどの大きさの焼きたての焼きとうもろこしをもらった。 おっちゃんは相当目の敵にしていたらしい。俺があのゆっくりの処分をしていた一部始終を全部見ていたが、白い目で見るどころか、 このようなお礼の品まで受け取った。 俺はまた美味そうにそれにかぶりつき、全部食べ終えた後、またゆっくりがねだって来た。 さっきの奴より礼儀はなっていたが、正直うざかったので、今度はなにもやり取りもせずにそのままゴミ箱にいれた。 ふと、目を凝らすと、先ほどの親子連れは親まりさを池に投げ込んでいた。2歳の子供はひっきりなしに泣いている。 どうやら、エサをもらえなかった親まりさは怒りの余り2歳の子供に対して体当たりをしたようだ、 自ら人間の、しかも親の逆鱗にふれるとは、なんと愚かなことか。子まりさが親まりさの名前を叫んでいたが、親子連れは無視してその場を離れた。 きっと、あの子まりさは長くはいきれないだろう。 宴会をしていたおっさん達はさらにヒートアップしていた。 どうやらお歌をうたっていたれいむを、酔った勢いでいじめていた。中には上司の名前を呟きながら、年の割にはいいパンチを繰り出してる おっさんもいる。相当ストレスがたまっていたみたいだ。れいむもいいとばっちりを受けたものだ。 花見を十分楽しんだ俺は、屋台がたくさんあるところへと脚を運んだ。 屋台をあちこち見ていると、どれもやりたくなってしまう。 スーパーボールすくいならぬ、ゆっくりすくいとか、金魚釣りならぬ水上まりさ釣り、りんご飴ならぬゆっくり飴などなど。 ゆっくりが現れてからというもの、色々とバリエーションが増えたものだ。一般の人々も実に楽しんでいる。 そこで、俺は一つの屋台を見つけた。それは 「スピードクジ」だった。 最近出た話題のゲームソフトや、ゲーム機本体などを陳列し、くじ引きによって当てるというアレだ。 かくいう俺も、滅多に当たらないそれにいくらつぎ込んだことやら・・・・。 だが、そのクジは、取り扱っているものはゲームソフトやおもちゃではない。 景品はすべてゆっくりだった。 それぞれのゆっくりが透明な箱に入れられている。 だが、サイズの小さい子ゆっくりや赤ゆっくりなどは大きい箱に入れられて、ペットショップのハムスターのごとく何気なしに生活している。 中にはおうたを歌っているものも居るらしいが、防音を施された箱なので、こちらには一切聞こえなかった。 上に掲げられた表をみると、クジには1~150までの番号が割り振られてあり、 1等:1~10、2等:11~30、3等:31~60、4等:61~100、5等:101~150。 となっているようだ。 だが、そのクジの数だけゆっくりがいるというわけではなく、1,2,3等まではその数字内の数の分のクジしかないが、 4等より下は被っている数字がたくさんあるということだ。 まぁ、そうでもしないと、1等が簡単に取られるかもしれない。そういうのはクジをする屋台の常套手段というべきだろう。 「へいらっしゃい!!ゲスから高級ゆっくりまであるよー!!兄ちゃんもやっていかないかい!!??」 立ち止まっていたら、店主に声を掛けられた。答えようとしたところ、外人学生カップルが来て。 「ねえダニエル、ゆっくりがいるよ」 「ワオ!ほんとだ!!」 「ねぇ、このゴールドバッジのゆっくりかわいいね!!あたしほしい!!」 「オウ、愛するステファニーが欲しがっているなら、挑戦するさ!!タイショーこれやらしてください!!」 「おう、異国のにーちゃんがんばれや!!」 日本に留学してきたのだろうか、すごく日本語が上手だった。 そして、ダニエルと呼ばれる青年がクジが入った箱に手を突っ込み、おもむろに一つのクジを引いた 「おう、引いたな!じゃあ、どれどれ・・・・、おめでとう!!3等だ!!」 「WAAAAAAAAAAAAO!!!!」 3等が当たったらしい、景品はシルバーバッジをつけたゆっくりれいむだった。 「どうだいステファニー?」 「すごくかわいいわ!!ゴールドじゃないのが残念だけど、シルバーでも十分いいわ!!」 外人カップルはとても喜びながら、ゆっくりを連れて去っていった。 かなり上等な物を当てたカップルを呆けて見ていた俺を、店主は見計らったように答えた。 「おうおう兄ちゃん!!さっきも見たように、運がよければいいのがあたるぜ!!やってみないかい!?」 と店主に言われ、やることにした。こういうのは当たらないはずだ・・・・。 だが、目の前でああもいいのが当たったのならば、ついついやってみたくなる・・・・。 俺は金を払って、クジを一つひいた。 「よし!ひいたか!!どれどれ・・・・、残念!!5等だ!!」 そういうと、店主は裏から箱に入ったれいむを持ってきた。結構でかい。 試しに蓋を開けてみると 「ゆっ!!おにいさんがれいむのどれいになるひとだね!!とくべつにれいむでゆっくりさせてあげーーー」 やかましかったので、速攻で閉めた。なにやらガタガタ騒いできたが、防音処理をしているので、何を言っているのかわからない。 「おっさん、これゲスじゃん。いらねぇよ」 突き返そうとしたが 「でもよ、兄ちゃん。せっかく当てたんだ、それがどんなにクズであれ、欲しがっている人にあげてみたらどうだい?」 といわれた。なるほど、たしかにそうだ。店主につき返すことも出来るが、そうすれば金を自ら捨てるようなものだ。 どうせなら、欲しがっている人にあげようか、だが、こんなゲスを欲しがる人なんているのか・・・。 そう考えていたら、小学生くらいの一人の少年がこちらを見ていた。気になる目線なので、近づいて話しかけると。 「お兄ちゃん、そのれいむいらないの?」 「ん?これか?ああ、いらないかどうしようかと思っていたんだが・・・、いるかい?」 「うん!!!」 なんと、あっさり承諾。さすがに驚いた俺は尋ねた 「でもこいつはもう成体だし、言うこときかない上にうるさいよ?人間も見下しているし。それでも欲しいの?」 「うん!!僕を虐める奴がいるから、そいつの顔を思い出しながら殴るんだ!!殴ったら訓練にもなるしね!!」 なんと、そういう理由だったとは。この幼さで虐められているとは、同情を禁じえない。 だが、見た感じ、体はかなり鍛えられているし、背中には空手着を背負っていた。なるほど、馬鹿にされないよう力を付けているようだ。 こいつは大物になるだろう。そう感じた俺は、快くれいむをあげた 「お兄ちゃんありがとう!!」 礼を言った少年はさっそくれいむを取り出し 「ゆ!!こんどはなまいきなくそがきだね!!れいむがじょうげかんけいをおしえて」 見事な正拳突きをれいむに叩き込んだ。れいむの顔あたりから白い物体が飛び出した。よくみると歯だった。 「べびぶぼばんびょうなばがあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 「サンドバッグは喋らないよ、黙っていてね。あとでたっぷり練習してあげるから」 そういった少年は、れいむを箱に入れなおし、意気揚々と帰っていった。 あの幼さで、あの鋭い正拳突き・・・・。将来大物になるだろう。 とりあえず、喜ばれたので、もう一回チャレンジしてみようとおもった。 「おう、兄ちゃん。いいことしたなぁ?次はいいのが当たるように祈っているぜ!!」 店主からからかわれたが、俺は気にせず黄金の右腕に念力を込めて、勢いよく引いた。 「おう勢いよかったな!!どれどれ・・・・おっ!!4等じゃねえか!!おめでとう!!この中から掴んでくれ!!」 そういうと、店主は黒塗りの箱を取り出した。クジを入れていた箱と似ているが、外に4等と紙が張られている。 そして、厚手の柔らかい手袋を渡された。これをはめて取り出すらしいが、相当綿を詰めているのか、指が余り動かせない。 力強く握っても、ピンポン玉サイズの隙間ができてしまう。 「おっさん、これ物がつかめないんだけど」 「いいからいいから!それをはめて、この中から一つだけとってくんな!!」 にやついているおっさんをいぶかしげに見ながら、俺は中に手を突っ込み、たくさんあるピンポン玉サイズの柔らかい物の中から一つ取り出した。 手を開いて見てみると、それはとてもかわいらしい赤ちゃんゆっくりれいむだった。 「ゆっきゅちちていっちぇね!!」 「おう兄ちゃんかわいい赤ゆっくりを捕まえたな!!育ててくれや!!!」 なるほど、厚手の手袋をされたのは、手触りによって、自分の欲しい種類のゆっくりを取らせないようにするため、 そして、中に綿をたくさん詰めているのは、間違って握りつぶさないようにするためか。俺は理解し、納得した。 手袋をはずし、自分の手の上に乗せた赤ゆっくりを見た。結構可愛いな、こいつなら育ててみてもいいかな・・・。 「ゆ!!おにゃかがしゅいたよ!!ごはんをもってきてにぇ!!じじいはしゃっしゃとうごいちぇね!!!なにゆっきゅりちてるにょ? ばかにゃの?ちびゅっ!!!」 全てを言い終わらぬうちに、握りつぶしてしまった。 ハッ!!ついあのうざったらしいトークを聞いていたら体が反応してしまった!! これは不味いところを見られたかな・・・。そう顔を伏せようとしたが。 「おうおう兄ちゃん。いい握り潰しっぷりだな!!どうやら赤ゆっくりでもゲスだったみたいだな!!運がよければいいのもあるぜ!!」 店主は怒るどころか笑っていた。白い目で見られるのを覚悟していたが、店主はそんなことはしなかった。 それどころか、さっきより朗らかな笑顔を見せている。俺が潰したのがそんなに面白かったのか? この店主は変人なんじゃないかと思ってきた。まあ、景品がすべてゆっくりだし、変なところがあるのは仕方ないか。 だが、このまま去ると負けてるような気がしてならなかった。なぜかは知らないが、俺はそう感じた。 俺は金を次々と出し、クジを引いていった。 「残念!!5等のゲスまりさだ!!!かわいがってやんな!!」 「じじい!!さっさとごはんをもってくるんだぜ!!!とっととするぎゃぼっ!!!!」 「惜しい!!4等だ!!赤ゆっくりをとってくんな!!!」 「ありしゅはとかいはにゃのよ!!どれいでいにゃかもにょのぢぢいはとっととありしゅをぷびゅっ!!!」 「また残念!!5等のゲスちぇんだ!!猫好きならがんばって育てな!!!」 「ちぇんはらんしゃまにしかようはないよー、じじいはらんしゃまをとっととさがしてきてに゛ゃっ!!!」 「惜しい!!また4等だ!!」 「まりしゃはとってもおにゃかしゅいたーーー」 「またまた5等だ!!こんどはぱちゅりーだ!!」 「むきゅ、のろまでばかなじじいはとっととまどうしょをもってきてーーーー」 「5等だ!!呪われているのかあんたは!?」 「チンポチンポチんぽちんぽちんぽーーーーーーー」 「4等だ!!また盛大につぶすのか!?」 「れーみゅおにゃかしゅいたよ、じじいはーーーー」 「4等ーーー」 「まりしゃはーーー」 「5等ーーー」 「まりざぁぁぁあああああーーーーーー」 「5等ーー」 「じじいはーーーー」 「4等ーー」 「おにゃかしゅいーー」 何分経っただろうか。 よく見ると、俺の足元にはたくさんのゆっくりの死骸が積まれていた。 店主は俺の行為を咎めるどころか見て楽しんでいる。俺もゆっくりなどに興味はなかったが、こいつらを虐めるとなんか楽しくなってきた。 「おう兄ちゃん、いいつぶしっぷりだったな。疲れただろ、飲めや」 店主はそういうと、俺に冷たい缶コーヒーをくれた。たくさん潰して運動したせいか、喉がカラカラだった。 「で、まだやるかい?」 飲み終えた俺に、店主は尋ねた。一回が安いとはいえ、相当な金をかけていた。気がつくと財布が軽くなっていた。 「おっさん、俺次で最後にするよ」 金も運も使い果たした感じがした。やはりクジなど当たるものではなかった。心の奥で涙を流しながら、俺は店主に告げた。 「ーーー、そうか。じゃあ、これの中から引けや」 そういうと、店主は別の箱を取り出した。中にはクジがたった5つだけ入っていた。 「いいもん見せてくれたお礼だ。この中のクジは、1等から5等までが一つずつ入っている。お前さんの最後の運をかけてみな」 正直、理解できなかった。本来こういった出血大サービスなど行うはずが無い。 だが、この店主は違った。 「お前さんはいいつぶしっぷりを見せてくれたからな。昔の俺を思い出す気分で、気持ちよかったんだぜ。遠慮せずにどれか引け」 「は、はぁ」 正直、店主の考えがわからなかったが、とりあえず何も考えず、無心の状態で引いてみた。 そして、店主に渡さず、自分で開いた。 そこには、「1」と書かれていた。 「・・・・・・あ、1等」 1等を引いたというのに、実感がわかなかった。今まで4,5等だったからか、喜ぶ気などおきなかった。また、5等だろという感じだった。 だが、再度その数字を確認すると。体がどんどん熱くなり、心臓の鼓動が早くなり、脳がエンドルフィンを大量放出していた。 「おおおおおおお、おっさんおっさん!!1等!!1等!!!」 「おおおお!!!ついに引いたか!!!おめでとうございまあああああああす!!!!!」 店主は鈴を大音量で鳴らしまくった。途中で、通行人が足を止めたりして、何が起こっているのかを見ていたが、 ゆっくりクジだということに気づくと、すぐに興味をなくした。一般人にとってのゆっくりなどそういうものだ。 「で、で、で、で!!!1等は!!1等はどんな景品なの!?」 「はっはっは、あわてるな兄ちゃん!!いまだしてやるからな!!」 店主がごそごそと動いているのをみて、俺は想像した。 1等だからゴールドバッジかな・・・、頭のいいぱちゅりーなのか、猫みたいにかわいいちぇんか、大量に潰したが、れいむやまりさかもしれない。 もしかしたら、きめぇ丸なのかな・・・。 今陳列されているのは、大半が通常種だ。だから通常種だろうと俺は思っていた、だが・・・ 「おめでとう!!1等希少種のゆっくりゆかりんです!!!」 「うわあああああああああああああああああああ!!!まじでぇぇぇぇえええええ!!!!」 予想を超えていた。こういった屋台の商品はあまりいいものが無いと期待していたが、まさかこのようなものが出てくるとは。 喜びと驚きのあまり大声をだしてしまった。そのゆかりんには金に輝くバッジがついていた。これもまたうれしかった。 「ゆっかりしてくださいね!!」 俺はそのゆかりんを大事に抱えて、店主に礼をいい意気揚々と帰っていった。 そのあと、俺とゆかりんはとても楽しく過ごした。学生の俺はゆかりんというとても素晴らしい話し相手のお陰で、めきめき勉学に励み、 いい成績を収めることができた。悲しいことがあっても、ゆかりんが慰めてくれるのはうれしかった。 ゆっくりに興味などわかなかったが、あのゆっくりクジをしていた店主と、そこの景品のゲスゆっくりと出会ってから、 俺はゆっくりに興味を持ち始めた。今ではゆかりんと楽しくゲスを制裁している。虐待って面白いな。 もっと楽しく虐待するために、虐待連盟というのがあるから、所属申請してみようかな。 今楽しく過ごしているのも、あの祭りのお陰だ。今でも祭りがあると、ゆかりんを連れて遊びにいっている。 やはりお祭りは楽しいな。 見事1等を当て、景品の金バッジゆかりんを持ち帰った兄ちゃんを見送った店主は、店じまいをした後タバコをふかした。 「ふぃーっ、今年もいい潰しっぷりが見れたな。これだ、これだよ、これが俺が見たかったものだったんだ」 元は虐待お兄さんとして活躍しているが、最近の虐待ではどうも今ひとつに感じていた。 いつも同じようなことをしているような気がして、マンネリ感がぬぐえなかったのだ。 そこで、考えたのだ。ゆっくりに対して何も思っていない人が、ゆっくりの高慢に怒り潰すのは面白いのではないか?と。 それを何年も前から今までやってきた。結果、自分が虐待するよりも面白いものが見れた。 ゆっくりが死ぬザマを見るのも楽しいが、ゆっくりを潰している人の顔を見るのも楽しかった。さまざまな表情が見れてよかった。 今年は大収穫だ、あの兄ちゃんは実にスカッとする潰しっぷりと、いい表情をしてくれた。実に面白かった。 それに、このクジでゆっくりを大量に潰した人は、後々虐待連盟に顔を出すことが多々あった。きっとあの兄ちゃんも顔を出すだろう。 その時は、なんて顔して会えばいいだろうか。あの兄ちゃんに、俺の持てる虐待の全てを教えたら、どんな風に化けるか。 そう考えると、わくわくしてきた。 これだから、祭りはやめられない。 あとがき 最近近所で祭りがあって、スピードクジに大金出して見事敗北しました。 悔しい!!でもやめられないっ!! byロベルト このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/811.html
「までぃざああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!わだぢのあいをうけとでぇぇぇぇ!!!!!」 「いやだあああぁぁぁぁぁっっ!!!」 うげぇ、まさか田んぼから帰る途中でこんなやつらに会うとは まぁわかってるとは思うが帰り道の途中でゆっくりまりさをゆっくりありすが襲っているわけだ。 あんまり関係ないが田は畑よりゆっくりに襲われにくい。 米は野菜と違って調理しないと硬くてまずいだけだからそれより雑草を食ったほうがましなんだろう すまん、この状況とはまったく関係ない くだらん話はおいといて早速やるべきことがあるな 「までぃざああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!もうすぐすっきゆぶるぎゅっ!!!!」 何って決まってるじゃないか、ありすを蹴飛ばすんだよ。 興奮した豚みたいな顔ですっきりしようとするありすほどムカつくものもないだろ。 あ、豚のほうが生き物では位が上だったな。ごめん豚。 「いだびぃぃっっ!!!だんでごんだごどずづどーーー!!!」 うまい具合にヒットしたおかげで変な声になった。何本か歯が折れたんだろう 「いやーむかつく顔があったから思わず」 「あでぃずどぶづぐぢいがおぼげるだんでびだがじじぃでっ!!びゅっぐぢぢで!!」 何言ってるのかさっぱり分からん。たぶん文句言ってるんだろうけど。 とりあえず踏み潰そうとしたら、足元で倒れてたまりさが起き上がっていきなりありすに体当たりした その衝撃で倒れたありすを何度も踏みつけるまりさ。カスタードがものすごい勢いでもれていく 「だぢずんど!ばでぃざぁぁっっ!!」 「まりさをおそうようなありすはさっさとしぬべきだぜっっ!!!」 「どーぢでーーっっっ!!bぎゅ」 あ、つぶれた。 あっという間にありすを押しつぶしたまりさはしばらく息を整えると、そのまま森の奥へ行こうとする。 「おいこら待て」 「ゆぎっ、さっさとまりさのぼうしかえせ!!くそじじぃっ!!!」 勝手にさろうとするまりさの帽子を取るとこの暴言。 …ゲスまりさか。助けて損した。 ありすは勝手にゆっくりを襲うのでまだいい。交尾中はあれだがゆっくりの数を減らしてくれる。 しかしゲスまりさは別だ。こいつは群れを作って畑や家を荒らす。 しかもどんな手を使ってでも荒らし、その後仲間を囮にして逃げるのだ。 もちろんまた来るときはまた適当なゆっくりをつれて荒らしに来る。 はっきりいってけーね先生でも救いようの無いやつだ。 「俺はお前を助けたんだが、それに対する礼はないのか?」 「ゆっ、あのていどのありすなんてやろうとおもえばかんたんにかえりうちだぜ!!たすけなんていらないぜ!!」 「ふーんそう」 「それよりさっさとまりさのぼうしかえすんだぜ!!ひどいめにあいたいのかだぜ!!」 「まぁひどい目にあいたくはないな」 「ふん、やっぱりにんげんは」 ビイイイィィッ なにかまりさが言い出す前にさっさと帽子を引き裂く。 丈夫ではあるものの結局は饅頭の持ち物だということだろう。野良仕事をしている俺には簡単だった。 「ゆぎゃあああああぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!なにじでんだぜーーー!!!!」 「何って引き裂いてんだよ。お前みたいなのをほっとくと畑荒らしてひどい目にあうからな」 「ひどいめはぞういういみじゃないーーー!!!じじいはしねっっ!!いましね!!すぐしね!!」 まりさが体当たりしてくるがモチロン痛いはずがない。 こいつらが害獣なのはあくまで畑などを荒らすから。こいつら自身はまったくの害にならない。 体当たりを無視してさっさと全部細切れにした。もう帽子とも思えない姿だ。 こうすることでゲスは群れを作れなくなる。脅威になることは皆無になるというわけだ。 まれに一匹でくるやつもいるがそういうやつは大抵罠にかかって死ぬ。こいつらは罠を数のごり押しでしか抜けれないのだ。 「まりざのぼうじがーーーー!!!がえぜーーーーー!!!!!!!!」 「あとはそうだな…よっと」 「ゆぎっ」 暴れてるゲスまりさの髪をつかんで引き上げる。これだけでまったく何も抵抗できなくなるのに どうしてこいつらは自分が強いと思うんだろうな。 「むふーーー!!!むふーーー!!!」 「えーと、この辺か」 「むぐ!」 あごを押さえてしゃべれなくすると適当にまさぐる。すると少し周りより柔らかい部分を見つけ出した。 間違いない、この辺が産道だろう。ゆっくりの言うまむまむとかぺにぺにがあるところだ。 みつけたならあとは簡単。 「せーの!」 ブチィッッッ! 「------------------!!!!!!!!!!!!!!!!111!!!!11」 思いっきり引きちぎる まりさが声にならない悲鳴を上げるがそんなことで罪悪感などでるはずもない。 むしろつぶしたほうが早いのに生かすだけ感謝してほしいものだ。 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 餡子がぼとぼと落ちだしたので、少しかきだしてから皮を水でふやかして無理矢理くっつける。後は放置でおk 「までぃざどべにべにがああああぁぁぁっっっっ!!!!!」 帽子を破った俺をみることなく転がりながら叫び続けるまりさ。 気づいてないうちにさっさと俺は帰ることにした。これ以上相手にするのも面倒だし 少し移動してから後ろを見たが叫び声が聞こえるだけで追いかけてきてはいないようだった。 まあ痛いよな。俺もなんか作業やってて痛かったもん。下腹部辺りが精神的に ちなみに産道を引きちぎったのはこいつのゲスな子供を作らせないため。 親がゲスだと子供はよっぽどしっかりした親で育てない限り必ずゲスになる…ってえーりんが言ってた。 だからゲスを捕まえたときは逃がすとしても必ず子供を作れないようにする。これはもはや農家の暗黙の了解でもあった。 帽子はないが適当なやつを襲って生ませる可能性も十分あるから念を入れてというわけだ。 「まぁこれに懲りたら今度からは相手を見て増長するこった」 そう独り言をつぶやくと俺は家に帰ることにした。 今日は何を食べるかな ーーーーーーーー 少しはまともになったかな。 前に書いた作品の番号が狙ったわけでもないのにぞろ目なのはびっくりだ だからなんだって気がするがきにしない 過去作品 巨大(ry 餌やり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3897.html
※まじめに読むと馬鹿をみます※ ※胡散臭いところがありますがほぼ嘘で構成されています※ ※冗談として受け止めてください※ 友達のケンが風邪で学校に来なくなって5日目、さすがに心配なのでケンの家に見舞いに行った。 おばさんに容態を聞いてみると熱が下がらず、一向に良くならないので病院に行こうと言うのだが ケンは何故か嫌がってそのままずるずると今日まで寝込んでいるそうだ。 ともかくケンの部屋に顔を出す。ちょうど起きていたので声をかける。 「よお、元気してっか?」 「…シン…久しぶりだな…」 病人が元気なわけないだろ、ぐらいのつっこみが返ってくると思っていたのだがそこにいたのはいかにも病気ですといった顔で挨拶するケンだった。 そこからは他愛もない雑談をした。と言っても主に俺が学校での出来事を語っていてケンがそれを黙って聞いていたが。 「なんにせよ早く学校に来いよ、でないと出席日数も足らなくなるし、熱出たままだと種がなくなっちゃうぞ」 「俺だって行きたいさ、でも……怖いんだ」 「今なんつった?よく聞こえなかったからもう一度言ってくれ」 「……が怖いんだ」 また聞こえなかったが口の動きで言いたいことはわかった。「ゆっくりが怖いんだ」確かにケンはそう言った。 『ゆっくり恐怖症』 近年騒がれ始めている心の病の一種だ。 しゃべる饅頭モドキと名高いゆっくりを恐れるようになるのだそうだ。 初期段階はゆっくりを疎ましく思ったり、不快に感じたりするだけらしい。 さらに症状が進むとゆっくりに対して怒りとも憎しみとも呼べる感情を抱き、ひどい目に合わせてやりたくなり、時には無残に殺してやりたくなるらしい。 これは心の奥底では理屈で説明できないこと(何故饅頭が動くのかなど)を無意識に恐怖を感じているのだが それを違う感情で押しつぶしているらしい。どこぞの先生が言っていたことがどこまで真実かはわからないが。 よく問題視される『虐待癖』をもつ人たちの一部はこの病気を抱えているそうだ。だがそれならまだ良い方で悪い方向に転がるとゆっくりそのものを怖がる。 外にはゆっくりがいたるところに存在する。都市では路地裏、田舎では植え込みにいたるまでゆっくりを目にしない日はないのではないかと言うぐらいどこにでもいる。 それらに遭遇するのではないかと怖くなり、外出をも嫌がるのだ。 原因としてはゆっくりの声に含まれるある音が人間を不快にさせたり、不安を植えつけるとか、 ゆっくりの大きな声が猛獣の吠える声と体が誤解して恐れるようになるとか言われているが、 ゆっくりを見ると幼少時のトラウマがフラッシュバックしてそれがゆっくりへの恐怖に変換されるケースもあって、よくわかっていないのが実情だ。 一番有力なのはゆっくりに関わりが深いと発症しやすいことで、 小さい子とゆっくりを一緒にすると子供の発育に悪いとか言われて夫婦に子供ができると捨てられることが多い。 そういえばケンも前にゆっくりれいむを飼っていた。そのれいむを庭で遊ばせていたら野良猫がやってきてれいむを食い殺したとか。 相当ショックだったらしく、飯も喉を通らなかったそうだ。 俺は家の手伝いが忙しくてとてもゆっくりに構っている暇もなく、飼うことも遊ぶこともなかった。 ケンはぽつぽつと話しはじめた。 5日前、ケンは熱を出して学校を早退し、家に帰る途中のことだった。 足をふらふらさせながら歩いていると目の前にゆっくりまりさがいた。無視して通り過ぎようとするとまりさが 足下によってきて跳ねながら何か喚いたらしい。よく憶えていないが「あまあまさんちょうだいね!」と言ったかもしれないし、 そのゆっくりしてない様子から「ゆっくりしていってね!」と声をかけただけかもしれない。 ともかくまりさが邪魔だから避けようとしたら誤って踏み潰してしまった。 口から餡子を吐き、目と一緒に目があった場所から餡子が飛び出た。そのままにするのも躊躇われたが どかしている余裕がなかったので家に帰った。 家に帰っても誰もいなくて自分の部屋の布団に直行した。そして気を失うように眠った。 その夢の中で以前飼っていたれいむが恨み言を言う。この悪夢は前にも見たことがあって食い殺された姿で訴えるのだと言う。 だが今回は違った。隣にはさっき踏み殺してしまったまりさがいてそいつもこちらに訴える。 二匹は無残な姿で「ゆっくりしたいよぉ」とか「いたいぃゆっくりできないぃ」と苦しみの声を上げるのだ。 耳を塞ぐこともできずに悪夢にうなされて、全身に汗をかきながら目が覚めると目の前にはれいむとまりさがいた。 今の窓が開いていたらしく、そこから進入してきたのだろうが、そのときは錯乱していて化けて出てきたのだと思ったそうだ。 その2匹を潰すと夢のなかの2匹とかぶり、気持ち悪くてあげてしまった。 その後も悪夢でうなされ、目が覚めたと思ったら潰れたゆっくりがいる悪夢の続きだったりと満足に眠ることもできないらしい。 外にもゆっくりがいて怖くて病院に行けない。養生することもできない悪循環に陥ったというわけだ。 ゆっくり恐怖症は生活に支障が出る病気として騒がれていて治療には根気強くカウンセリングに通うしかないのだが それもいつ再発するか分からないため、完全ではない。これは友として俺が一肌脱いでやるしかないな。 「よし、ならば俺がどうにかしてみようじゃないか」 「でもどうするんだ?」 「俺に任せておけ、明日また見舞いに来るからよ。今日はこれで帰るぜ」 俺は家に帰らずにあるものを探しに行った。 そして次の日。約束どおりまたケンの見舞いに来た。 「お前のゆっくり嫌いを直すために今日はあるものを持ってきた」 そういって取り出したるは何と!な、何と!それは意外ッ!ゆっくり! それもれいむ&まりさというもはや常識とも呼べるペアだ。 この2匹にはあるお兄さんをゆっくりさせることができたらあまあまをあげるといって任意同行してもらった。 間違っても無理やり拉致って来たわけではない。 「「ゆっくりしていってね!」」 自分たちがゆっくりさせられないものなどあるわけがないと信じきった顔でケンに近づく2匹。 ケンは体を重そうに動かしながら壁際によっていく。 「おにいさんゆっくりしていってね!」 「ゆっくりできたらあまあまさんちょうだいね!」 「俺の傍に近づくなァ――――!!」 早くもケンが狂いだしてきた。 「ほあああぁぁ!」 「ゆべし!」 「ゆでぶ!」 奇声を上げて瞬く間にゆっくりを何か別のものに変換していく。 だがこんなことは既に予想済み!ちゃんと代えのゆっくりも持参してある。 「そーれゆっくりだ!」 ゆっくりをケンに向かって放り投げる。それをすかさず迎撃するケン。 「ゆっくりs「あたぁ!」れべっ!」 「まだまだあ!」 「おそらをt「あちゃっ!」ぎゅぶっ!」 「つぎぃ!」 「ゆっくりして「りゃあ!」」 「ひぐう!」 ケンが打ち返したゆっくりが俺の顔面にジャストミートした。 「ゆっくりできないよ!」 俺の顔面に当たったおかげで命拾いしたゆっくりがそう言った。 「ゆっくりしていってね!と言うゆっくりが次の瞬間にはゆっくりできないと言う、 まったくゆっくりの心変わりとは恐ろしいものよのお!」 ゆっくりを踏み潰して大声で笑った。 「はーっはっはっは!」 結局、騒ぎを聞きつけたおばさんにこっぴどく叱られた。 一週間後、そこには元気に野を駆けずり回るケンの姿が! 「もうゆっくりが怖いなんて言わないよ」 どうやら俺の『ゆっくりは友達作戦』は大成功だったようだな。 ゆっくりへの恐怖をゆっくりへの憎しみにひいては執念に上書きしてやったというわけだ。 今では一緒にゆっくりを虐待するぐらいにまで回復している。 ケンはゆっくりをサンドバックのように叩きのめしているが前とは違い、一発で死なせることはない。 そういう俺もゆっくりを捕まえて指でプニプニしている。だが徐々に強く突いていく。 「おにいさんやめてね!」 「ん~?聞こえんなァ」 人差し指をれいむのやわらかい腹(?)に突き立てる。 「七つの傷を!1!2!3!4!」 「ゆぎゃああああいだいいいいいい!」 「くれてやる!5!6!7!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおお!!」 やっぱりゆっくり虐待は最高だな! 終 あとがき SS書き始める前に考えたネタを掘り返して書き出してみました ネタと混ぜ合わせてオチを誤魔化してみたり なんか別物になった気がしないでもない 『オマケ』でした
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/962.html
幻想郷の辺境。様々なゆっくり達が住むそこはゆっくり達の楽園と呼ばれていた。 いくつかの群れが集落を築き、その集落同士が更に合併して、クニとなる。 ドスまりさ率いるゆっくり国最大の国、ドマリカ国は奴隷ゆっくりや一般ゆっくりを貴族ゆっくりなるものが支配するゆっくり王政。 数匹のゆっくりぱちゅりーが指導者となり、ゆっくり皆平等の理念の元、少数精鋭によって確固たる地位を築いている生クリーム共同体。 古来より生クリーム共同体と友好関係にあり、教祖けーねの一族によって治められる神聖けーね教国。 そして、日和見主義のえいえんてぃー国。これら4カ国が現在の有力なクニである。 各々のクニには各々の掟があり、時に友好的に、また、時に緊張感を帯びた関係を構築していたのだ。 しかし近年。ドマリカ国のトップに一匹のドスまりさが君臨した事によってクニの間に衝突が増えてしまう。 ――ドマリカのトップに立ったのは、ドスはドスでもドゲスと呼ばれる邪悪な固体だったのだ! 〜〜第六回・よんかこくしゅのうゆっくりかいぎ〜〜 「むきゅー……まりさ。せつめいしてくれる? さいきんあなたのクニのゆっくりたちにごはんをとられるゆっくりがふえているの」 「おいどんのところもそうったい! こどもたちもあんしんしてゆっくりできんけーね!」 ドゲスまりさに詰め寄る二匹のゆっくり。生クリーム共同体のリーダーであるゆぱちゅりーと神聖けーね教国の教祖・けーねである。 二匹は自分のクニのゆっくりが謎のゆっくりによって虐められたり、或いは襲撃されたり、もしくは連れさらわれたりする事に頭を痛めていた。 そして、密偵を放ち賊を探ると、それらはドマリカからやって来ているのを突き止めたのだ。 「ゆっ。そんなことまりさは知らないんだぜ! じぶんのところのゆっくりもかんりできないおまえたちはボスしっかくなんだぜ!!」 にやにやと笑うドゲスに、遂にけーねの怒りが爆発する。 頭から突き出したとんがりホーンをもって、ドゲスへ体当たりを仕掛けた。 けーね種が本気になり、キモけーね種となった時に生えるそれこそ、いかなるゆっくりをも貫いてきた最強の武器、とんがりほーんなのだ。 しかし、それは並のゆっくり相手の話。ドゲスを捉えたはずのとんがりほーんは一撃で砕け散ってしまった。 「お、おいどんのキモくないとんがりほーんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「キモくないとんがりほーんだってさ」 「おお、きもいきもい」 「むきゅ!? けーね、だいじょうぶ!?」 ショックから白目をむき、泡を噴いているけーねの元に、駆け寄る(ぱちゅりーなので遅いが)と、けーねの顔をぺろぺろと舐める。 とんがりほーんは他のゆっくり種を貫く必殺の武器であり、けーね種のプライドでもあるのだ。 それが粉々に砕けてしまったとなればその精神的なダメージは計り知れない。 「むきゅーっ!?」 そしてぱちゅりーは背後から襲い掛かってきたえいえんてぃのてるよによって弾き飛ばされる。 この会議は、初めから罠だったのだ。 「ゆっふっふ……おまえたちがいなくなれば、おまえたちのクニをうばうことぐらいわけないよ! それにおまえたちはいつもべたべたしてきもちわるいよ!!」 ぱちゅりーとけーねは親友だった。 同じくクニを背負って居たから気が合うとか、そういうのではない。けーねもぱちゅりーも、同じように知性的な相手を慕っていたのだ。 「け、けーね……む、むぎゅうう!?」 そんな友人の前で 「ゆっへっへ! おまえはきょうからまりさのどれいだぜ! まずはまりさをんぎもっぢよぐさぜるんだぜぇぇぇぇ!!」 ぱちゅりーは 「い゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! ずっぎりじたぐないぃぃぃぃ!! す、すっきりーーーーー!!」 強制的にすっきりさせられる。 悪夢のような時間の果てに―― 「ゆっふっふ……すっきりもできたし、ついにらくえんとーいつにむけてうごきだすぜ!!」 「むきゅっ、けーね。けーねのあかちゃん、がんばってそだてるわ」 ぱちゅりーは現実から目を逸らす事を決めた。 〜〜侵攻〜〜 ドマリカによる侵略はゆっくりでは考えられないほどの恐るべき速さで行われた。 まず、手始めにドマリカの誇る奴隷決死隊の襲撃によって生クリーム共同体の集落の一つが侵攻された。 「おかーじゃーーーん!!」 連行されていく赤ゆっくり達は洗脳と言う名の教育を受けさせられて立派な労働力へ。 「むぎゅううううう!! だべだいでぇぇぇぇむぎっ!?」 抵抗したゆっくり達は慰み者兼食料へ―― 本来ゆっくりは共食いを禁忌としているはずなのに、何故? それはこの奴隷ゆっくりたちの生活にある。 ぎりぎりまで食料を与えられず、兵ゆっくりに楯突けば数匹にじわじわと嬲り殺され、その死骸が奴隷ゆっくりに配給される。 ごく稀に配られる仲間の死骸は甘美だった。しかし、共食いをすれば殺される。奴隷達のストレスはいつもギリギリだった。 だからこそ、合法的にゆっくりを食える戦争が奴隷達は大好きなのだ。 「むーしゃ、むーしゃ」 「うっめ! これむっちゃうっめ!!」 こうして、ドマリカは死を恐れない労働力兼兵隊を得る。 その上、働きぶりを認められれば平ゆっくりになれるかもしれない。 そんな期待もあり、奴隷達の士気は圧倒的に高かった。 「……むきゅ……」 集落の長である年老いたぱちゅりーは、集会所の外で起きている惨劇にただクリームを零すだけ。 「ゆっ! こうなったらぎょくさいかくごでたたかうしかないぜ!」 「だめだよ! まだなにかほうほうがあるはずだよ!!」 若いまりさが叫ぶ。侵攻の際に妻と子を失ったまりさは徹底抗戦を主張し、対するれいむは別の手を考えるべきだと主張する。 老ぱちゅりーは悩んでいた。ここで玉砕覚悟で戦い、クニへの侵攻を少しでも遅らせて散るべきか。 それとも、何か他の――起死回生の一手を考えるか。 そんな時、一匹のゆっくりがおもむろに立ち上がる。 「ちぇんがたすけをよびにいくんだねー。わかる、わかるよー」 震えながら立ち上がったちぇんは目から餡子を流し、言う。 自分が助けを呼びに行くと。強いゆっくりに助けを求めに行くと。 老ぱちゅりーはむしろ助けにいくのは死にに行くようなものだと説得をしたが―― 「でも、このままだったらみんなゆっくりできないよー。だから、ちぇんはみんながゆっくりできるように、がんばるよー。わかってねー」 真夜中。 表のゆっくり達が静まり返ったのを確認して、集会所の入り口が開かれた。 ちぇんは帽子の中に保存食である干草を詰め、必ず仲間達のもとにもう一度帰ると心に誓い、跳ねる。 ひたすらに助けをもとめて。 「ゆっ!? おいしそうなのがにげたよ!」 「おいかけるんだぜ! あいつをどれーにしてやるんだぜ!!」 追いかけてくる無数の兵ゆっくり。 「つかまるわけにはいかないんだねー! わかるよー!!」 途中、小枝などで体を切りながらも、ちぇんは止まらない。 ひたすらドマリカの兵ゆっくりから逃げる。 水溜りを飛び越え、小山を乗り越え、竹林を踏み越えて。 ひたすらに、追っ手から逃げた。 体から餡子がこぼれ、自慢の尾は千切れかけ、意識も朦朧とした状態のちぇんを巡回中だったみょんが発見したのは不幸中の幸いだった。 「たいちょう! このこはたしかとなりのクニのしゅうらくのこだちーんぽ!」 斥候ゆっくりのみょんがちぇんの尻尾を咥えて前線基地という名の洞穴に戻ってくると、俄かに洞穴の中が騒がしくなる。 隣のクニ。生クリーム共同体のゆっくりが何故これほどボロボロになってここに流れ着いたのか? 疑問はすぐに解決される事になる。 「ゆっ!! たいちょー! ゆっくりできないこたちがうろうろしてたからゆっくりつかまえてきたよ!」 ひょいっと放り込まれる三匹の追っ手。 追っ手はまりさが二匹にれいむが一匹。れいむは餡子脳でありながら危機を察知しているのかガタガタと震え、まりさ達は何の自信かニヤニヤと笑っている。 「はやくまりさたちをかいほうしてね! それとおいしいごはんをよういしてね!!」 ごくごく標準的なゆっくりの反応に、前線基地のゆっくりたちは不快感を露にする。 神聖けーね教国において標準的な、いわゆる本能のままにゆっくりすることは悪徳とされているのだ。 「たいちょー! こいつらわるいゆっくりだちーんぽ! やっつけるぺにす!!」 ぷーっと膨らみ、怒りを露にするのはこの前線基地一番の古株である顎に傷のあるみょんだった。 傷みょんが憤るのも無理は無い。かつて、このみょんの家族は悪いゆっくり達に殺されてしまったのだから。 「おちつくんだぉ。こいつらをもっこもこにするのはかんたんだぉ。でも、すぐにもっこもこにしたらじょーほーがてにはいらないぉ? じょーほーはだいじだって、けーねもいってたぉ」 隊長とよばれた一匹のゆっくりが追っ手三匹にゆっくりと近づいていく。 それは追っ手のゆっくり達が見たことの無いゆっくりだった。 白っぽい髪に紅い目。ゆっくり達の中でもてるよやえーりんといった珍種に並ぶ珍種。 ゆっくりもこたんである。 「さ、おまえたちのしってることをさっさとはくぉ。そうすればけーねきょうてんにのっとっていのちのほしょうはしてやるぉ」 見たことの無いゆっくりに困惑し、更に警戒する追っ手れいむ。ところがあろう事か追っ手まりさ二匹はもこたんを畸形か何かだと思ったらしい。 ゆへへと下卑た笑いを浮かべ、周りのゆっくりを嘲笑う。 「こんなできそこないがりーだーなんて、ばかなの? まりさならこんなやつよゆうでかてちゃうよ!」 「ペニッ!? おまえ、たいちょーをぶじょくするちんぽ!?」 「かまわないぉ。あいてになってやるぉ」 口調は変わらないように振舞ってはいるのだが、その目から怒り浸透しているのが良くわかる。 こんなに恐ろしいもこたんを見たのはひさしぶりだった。 「ゆっへっへ! おまえなんかまりさのますたーあたっくでいっぱつだよ!!」 追っ手まりが飛び掛る。 もこたんはまりさに背を向けて目を瞑った。 コイツはやっぱり出来損ないのゆっくりだ。まりさはそう確信して大きく口を開ける。 が、その時もこたんの髪の中から綺麗な火が噴出したのを、不幸にもまりさは見てしまった。 ふじやまヴォルケイノ。 珍種であるもこたん種の持つ特殊な力。 髪の中にある噴出口から発射されるそれは人間たちから見れば花火のようなものだが、ゆっくりにしてみれば火柱も同然だ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛づぃぃぃぃぃぃ!!」 顔面を焼かれ、もがき苦しむまりさに近づき、更に念入りに焼いていく。 凄まじい光景を見て二匹の追っ手ゆっくりは身動きが取れぬほどの恐怖を感じていた。 「おまえたち、こうはなりたくないぉ? だったらしってることをはくぉ」 ぼしゅっと噴出孔から火花を散らし、二匹を睨みつける。 排泄餡子を漏らしながら、二匹は知っている事をぽつぽつと漏らし始めた。 「……ち……んぽ……」 けーねが死んだ。そしてぱちゅりーは完全に敵の手に落ちてしまっている。 その事実を知ったみょんは言葉を失っていた。いや、他のゆっくり達も。 「……このことをとなりのクニのぱちゅりーたちにつたえるぉ。それと、けーねのこどもたちにも」 「たいちょう! そうしたらどうするちーんぽ!? みょんたちはどうすれば……」 「おちつくんだぉ! ――もこたんたちはわるいゆっくりたちをできるかぎりくいとめるぉ。このきちのみんなをすぐにあつめるぉ!!」 もこたんの号令を受け、伝令役のちぇんが弾かれたように走り出し、手当てを受けていたあのちぇんにもこたんが近寄っていく。 「……このからだで、よくがんばったぉ」 「……みんなが、ゆっくりできればいいよねー……わかる、よー……」 手当てはされているが、恐らくもうこのちぇんはもたないだろう。 まだ若いちぇんの命を無駄にする事はできない。 もこたんは手勢を引き連れ、ちぇんのいた集落の救援に向かう事にした。 「お、おねがいだよ! みんな、れいむもいっしょにゆっくりさせてね!!」 二匹の追っ手を前線基地に残った守備隊たちが囲む。 その目には皆激しい嫌悪感が浮かんでいる。そして、この二匹のゆっくりにもこたんの下したのは死刑宣告。 「おまえにはみずぜめ、そっちのまりさには――ふるこーすだよ!!」 「「「ゆっくりくるしんでしんでね!!」」」 「「い゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」」 別々に洞穴の奥に連れて行かれる二匹。 けーね経典に則ると罪を告白したゆっくりには情状酌量の余地が与えられるはずなのだが。 そこはステキな餡子脳。仲間とも言えるようなゆっくりを殺された事によって経典なんかすっ飛んだのだろう。 もこたんの“好きにするがいいぉ”の言葉を拡大解釈した結果そうなった。 「れいむ、のどかわいてるでしょ? いっぱいみずをのませてあげるね!」 無理やり口を開けさせられ、強制的に口移しで水を飲ませられる追っ手れいむ。 初めのうちは固定されている恐怖から涙目になっていた追っ手れいむだが、飲み物を貰えるとわかると安心したらしい。 「ゆっ! もうおみずはいいよ! こんどはごはんをもってきてね!」 だが、拷問をするゆっくり達は代わる代わる水を強制的に飲ませるのを止めない。 これこそけーね経典にある“ゆっくり水責め”である。 「ゆ゛っぷっ! もう、おみずいらないいいいい!! んぶっ!?」 それでも尚、水を飲ませ続け、限界寸前まで膨らむれいむ。 頃合を見計らって、拷問ゆっくり達のリーダーであるらんしゃまは拷問ゆっくり達を止めた。 「もういい! みんないっかいおみずをとめろ!」 ようやく助かる。れいむの心に僅かに希望が浮かんだ。 これが終わったら、なんとかしてここから逃げてゆっくり暮らそう。 そう思っていたれいむの体を突如らんしゃまが押し始めた。 「ゆっ!? す、すっきりしたいの……? いいよ、れいむですっきりしても……」 が、らんしゃまは体を離すと傍にあった棒を咥え、それで思い切りれいむの体を押し込みんで揺すり始めた。 「ゆゆゆゆゆゆ! す、す、す――うぼぉげぇぇぇぇえぇえええ!!」 途端にれいむの口から噴出す大量の水と少量の餡子。 「よし。もういっかいみずをのませろ!」 また、拷問ゆっくり達が水を口移しでれいむに飲ませていく。 この責めは、れいむが死ぬまで終わらない。 戦いは始まったばかりだ。 つづくかも このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3644.html
地雷注意 ゆっくりぷれいす おなかが、すいたよ。お外で、あそびたいよ。 おねだりをすると、お母さんがいやなお顔をする。 だから私は、そんなことは言わなくなった。 お姉さんたちとおなじくらい、ごはんがたべたい。 お姉さんたちとおなじくらい、お外であそびたい。 おなじことをすると、お母さんにぶたれるので、しなくなった。 いたいよって言うと、もっとぶたれる。 かなしいよって言うと、もっといやなお顔をする。 だから私は、いつもお顔を、にっごりとさせている。 私は、お母さんも、お姉さんたちも、みんなが好きだ。 お母さんも、お姉さんたちも、ほんとうはみんな私のことが好きだ。 だって、かぞくだもの。 だって、かぞくだから。 私にはお母さんがひとりしかいない。 よく知らないけれど、お姉さんのおともだちのまりさや、れいむは、 お母さんがふたりいるみたい。 お母さんに、お母さんはひとりしかいないんだね。と、言ったことが ある。 お母さんのお顔がゆがんで、ああ、またぶたれるんだなと思ったら、 きゅうになきだした。 私もかなしくて、ごめんなさい、ごめんなさいと、お顔をゆがめてあ やまった。 うれしいお顔をずっとしているから、こんなときどんな顔をすればい いのか、思いだせない。 いちばん上のお姉さんはまりさお姉さん。 私が生まれたときには、もうお姉さんだった。 だから、妹の私たちより、ずっと大きいお顔。 つぎに上のお姉さんは、れいむお姉さん。 とてもよく似たふたごで、そろいのおりぼんが、とってもきれい。 お母さんにお姉さんがさんにん。 これが、私の大すきなかぞく。 れいむお姉さんたちは、とてもいたずらがすきみたい。 まりさお姉さんがいないところで、よく私にいたずらをする。 かみをひっぱったり、おかざりを取ったりする。 私は、やめてとも、いやだとも言わないから、いつもやりすぎて、ま りさお姉さんにおこられる。 そうして、ふたりとも私をにらんだりする。 そんなとき、まりさお姉さんは、悲しそうなお顔をする。 いやだ、って言えばいいんだぜ。そう言いながら、悲しそうに、私をぺ ーろぺーろしてくれる。 私はべつに、いやじゃあない。 もう、ずっとだから、何がいやなのか、何がすきなのかも、良くわから ない。 こうしてまりさお姉さんに甘えていられるし、あれ、でもそれって私が すきなことなのかな。 よくわからない。 れいむお姉さんたちは、れいぱーのこどものくせに、と言う。 お母さんがそう言ったのだそうだ。 「れいぱー」が何なのかはわからないけれど、ゆっくり出来ない感じが する。 でもみんな私が好きなのだから、そんなことは関係なく、とてもゆっく り出来るはずなのだ。 いつものようにお顔をにごにごとしていると、れいむお姉さんたちは一 緒に遊んでくれるのだ。 大切な家族。 ごはんを食べていないからかな、とても眠い。 気がつくと明るくて、ぼーっとしてるともうお休みのじかん。 だからおなかも、あんまりへらない。 お母さんに、かってにごはんを食べる子はおしおきだよ、とすごくおこ られた気がするけど、それもよく覚えていない。 れいむお姉さんたちが、うれしそうなお顔で私を見てる。 ああ、きっとお姉さんたちだね。 しあわせー♪ 、できたのかな。 私はごはんを食べて、しあわせー♪ した思いでが、ない。 だから、お姉さんが私のかわりにしあわせー♪ できるなら、それはイ イコトなのだと考える。 その日から、ごはんがほんとうに少なくなった。 私だけじゃなく、かぞくみんなの食べるものが、もうないみたいだ。 冬のために、たいせつにとっておいたごはんも、無くなった。 お母さんはまいにち、かりに出かけるけれど、お姉さんもてつだってい るけど、私はてつだえなくて、みんなにおこられる。 お外に出たことはないし、むしさんはゆっくりしていないし、何がおい しいものなのかもよくわからなくて、まりさお姉さんのうしろで、気がつ いたらもう暗くて。 れいむお姉さんたちは、私をずっとにらんでいるし、ごはんを食べたの はお姉さんのはずなのに、でもみんな私がひとりでしあわせー♪ したっ て言ってる。 そうだったっけ、でもみんなが言うなら、そうなんだろう。 大すきなかぞくが、うそを言うはずがないもの。 あたまが、おもい。 とても、さむい、あさ。 さむく、くらい、あさ。 お母さんが、ふたりでゆっくりぷれいすに行くよ、と言った。 でもそこは、ゆっくりできるけど、ゆっくりできないゆっくりぷれいす なんだとも言った。 よくわからな、かったけれど、お姉さんたちといっしょに行きたいけど、 でもお母さんとふたりだけみたい。 お姉さんたち、付いてきたいって。けど、お母さんがこわいお顔をした ので。 れいむお姉さんたち、私をにらんで。 つめたいみちを、お母さんの後ろ、だまってついて、く。 ふたりで、くのがうれしくて、ついおかあしゃ、つぶやいて。 風がぴりり、音を立てて、こおりついた。 お母さんは、ゆっくり歩くの、やめて、振り返らない。 「イラナイコ」、いう。 あるひ、授かったけど、かわいくない、ゆっくりできない、「イラナイ コ」、という。 やく、立たないし、どんどんゆっくりできなく、なる「イラナイコ」。 おもいだ、すと、かなしく、て、くやしくて、れいむの、かわいい子、 はずなのに、おまえみたいな。 やっぱりよく、わか、ないだけど、とてもゆっくりない、ことだと思う。 でもそんな私、育ててくれるお母さん、とても、ゆっくり。 きっと、あいされて、る。 あさ、くらい、つづく。 お母さんがかくれた、まね。 ゆっくりぷれいすついた。 人間さん、いるかも、いう。 見つかったら、ゆっくり、もらいなさい、という。 ゆっくりぷれいすで、あそべる、とてもゆっくり。 おやさいさんとって、わたす。 お母さんは、うっめ、これめっちゃうっめ、と。 食べるもの、なかったから、しあわせー♪ してくれ、と、ゆっくりで きる。 かさりと立てて、お姉さんたち、くる。 お母さんおこる、ど、みんなむーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪ まり、ねー、いな、い。 おやさ、でてなくて、土さん、ほるのに、かかる。 ぜんぜ、たりないよ、ぐずだ、はげましれる。 おおき、こえ。 おばらだでじ、とか、ふといおと。 にんげ、さん、うれしい、あそん。 にんげ、さ、あそぶは、じめて。 きっと、ゆっく。 ユック、って、なんだ、け。 あさ、くらい、みんな、くらい。 にんげ、さ、おどろいて? にんげさ、ん、ふえて、そろーりそ、とおかあさ、なぐっ。 おかあさ、おねーさ、ゆっく、やべでで、と。 わたし、は、やべでね、おがあざ、じめるの、やべでで、おかお、えがおする。 えがお、なんだ、け。 「でいぶから生まれたぐぜにゆっぐりでぎない子はにんげんさんにあげるよ! だがらでいぶをだずげ……そっじの子じゃだいいいいい! やべでえええ!」 「おがあざあああ!! おがああああざああああああ! ゆっぐりでぎない にんげんざんばゆっぐりじぎゃああああ!」 「あんなゆっくり出来ない子はゆっくりじゃないもん! 『イラナイコ』、れい ぱーの子供なん……ゆぎゃああああやべでえええええ!」 おかあさ、おねーさ、の声で、くらい朝だけど、すこし明るい。 だいすきな家族をいじめる、な。 にんげんさんはお母さんもお姉さんたちもいじめる悪いにんげんさん。 お手てやお足をいっぱいにのばして、おもいきりたたきつける。 お母さんはこれをすると、とてもきもちが悪くなるので、でも今こうしないと お母さん。お母さん。お姉さん。 「じぢぢがいばずう……ざらっだんじゃ、あ、ありまぜん……げふっ! 人間ざん に……ばでぃざど大事だおちびじゃん……づぶざれで、無理やりずっぎりーざぜら れで……にんっじんじだんで、ずう……。でぼあんだ変だど、でいぶのごどぼのは ずがだいどおお!! お飾りはないし、お手てもお足も変だし、ごぼっ、ごっ! あいづどぜいで、ゆっぐりでぎだい……あいづざえいだげでば……あいづ……ざ え……全然ゆっぐりでぎなっ……がっ……」 きがつくと私は大きなにんげんさんにかこまれて、こわくて、みんなこわいお 顔で、どこかかなしそうなお顔で、それはまりさお姉さんのようなお顔で。 その中のおねえさ、が私だきしめて、かわいそな、ふびんな子と泣いて、でも 私はとてもこわくて、おかあ、さ、おねー、さ、わたし、大すき。 かぞく、だもの。 わたし、たち、かぞく、もの。 おかお、こびりつ、て、うごか。 きゅうに、よるみた、くらなっ、けど。 あ、ここ、あったか、ねえ。 ゆっく、ぷれいす、ねえ。 しあわ、せ、……♪
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/694.html
※この作品は1639.txt,1641.txt,1649.txtの続きです。 ※何の罪も無いゆっくりがナニでアレされます。そういうのが苦手な人は回れ右。 やあ、みんな!元気かな?俺はいつも元気いっぱいのおっ勃てボッキッキーズだよ! 今は帰り道で出会った魅惑的なモテカワスリム・・・否、餅皮ぱちゅりなゆっくりぱちゅりぃを連れて図書館に来ているんだ。 「ぱちゅりー、この図書館はどうだい?」 「ぱちゅりぃほどのけんじゃがつかうにはちょっとせまいけど、わるくないわね!」 そんな強気な発言が俺の獣欲を激しく掻き立てる。もうズボンの中は臨戦態勢だ。 「そうか、気に入っていただいて何よりだよ!それじゃ、一緒に入ろうか?」 そう言って入館するように促すが、驚くべきことに扉を開ける力が無いらしく、扉を開けようと必死になっている。 「むきゅ~~~~!」と唸りながら死にそうな表情で頑張るぱちゅりぃ。しかし扉は一向に開く気配を見せない。 「・・・・・・ほほう」 そう呟きながら何の予告もなしに扉を開けてあげる。 するとどうなるかはするぐ分かるだろ?そう、勢いあまってつんのめって、ずっこける。 「むきゅん!?」 勢い良く地べたにキスするぱちゅりぃ。のろのろと起き上がると、少し間をおいて泣き始めた。 「むっぎゅーーーー!!いだいよーーーー!!」 ぼろぼろと流れる大粒の涙。く、美少女の涙は反則だろ、常識的に考えて・・・。少し先走り汁が出て来ちゃったぜ! そんなわけで、俺はぱちゅりぃをいわゆるお姫様抱っこで抱きかかえるとこう言ってやった。 「ぱちゅりぃ程の賢者がそんなに簡単に泣いたらおかしいだろ?」 ゆっくりには無駄に高いプライドを逆手に取る形で行動を促してやると上手く行く。 「む・・・むきゅう。なにをいっているの?けんじゃのぱちゅりーがなくわけないじゃない」 凡百どもならここでぱちゅりぃを叩き落すのだろう。が、俺にとってはツンデレ的魅力に他ならない。 そして、俺はお姫様だっこしたまま受付のほうへ向かっていった。 「例の場所、使わせてもらいますよ?」 俺がゆっくりを連れていることにしかめっ面をした受付の女性だったが、その言葉を聞くとにこやかな笑顔になり、すぐにある部屋に案内してくれた。 その部屋はゆっくりの虐待・奇形・ポルノ関係の資料が大量に収集されている。 「むっきゅ~♪ここはぱちゅりぃのとしょかんよ!」 しかし、そんなこととは露知らず、パチュリーは大量の書籍を前に大はしゃぎ。ああ、可愛いなぁ~。 「むっきゅー!おじさんはゆっくりでてってね!」 同時に調子に乗り始めて、お約束の「出て行け」発言を始めるが、俺はそんなものに取り合うほど馬鹿ではない! すぐに適当な本棚にある一冊を指差して「あの本が凄いよ!」と言ってあげた。 すると、俺を追い出すことも忘れてその本に一目散!本を取ろうと手を伸ばす。が・・・ 「むぎゅう~~。とどがない・・・」 そりゃそうだ。この部屋はゆっくりぱちゅりぃに対するお仕置き用の部屋で、手を伸ばしても1mほどの高さまでしか届かないぱちゅりぃにはぎりぎり取れないような高さのところに1段目があるのだから。 「むきゅ!おじさん、ぱちゅりぃのごほんとっ・・・で!?」 さっき出て行けと言ったのも忘れて俺に命令しようとしたぱちゅりぃはふっリ帰った瞬間に驚愕した。 まあ、当然だろう。 振り返ったそのとき、俺は全ての服を脱ぎ捨てた格好でえらそうに両腕を組んだまま、力強く反り返ったイチモツを天高く掲げていたのだから。 しかも、そのイチモツの先端部の玄爺を何故か小さなゆっくりれいむが咥えている。が、今は邪魔なので尾トン四句しているように言い聞かせてから外して、適当な場所に置いた。 「む、むぎゅ~~~~!ぱちゅりぃのとしょかんでなにしてるの!?」 「ははは、ご本を取りたいんだろう?だったら取らせてあげよう!」 そう言うが早いか、混乱に最中にあるぱちゅりぃの股下にMy白楼剣を通すと、珍力を最大限に生かして彼女を持ち上げた! 「そうそう、落ちると危ないから竿をしっかり握っておくんだよ!」 「む、むきゅ?」 ぱちゅりぃは状況を飲み込めないながらも言われるがままに竿を握る。 「ふおわっ?!」 非力さゆえの柔らかなタッチが俺のブツの玄爺の口辺りになんともいえない心地よい刺激を与えて来る。 思わずもっと強烈な快感を得るための作業に移行したくなるが、ここはぐっとこらえて、ぱちゅりぃを持ち上げた格好のまま本棚に近づく。 「ほぅら。これでご本が取れるだろ?」 そう言うと、当初の目的を思い出したぱちゅりぃはおもむろに本棚から1冊の本を取り出す。 「むきゅ!おじさん、おろしてね!」 言われなくてもそのつもりさ。ぱちゅりぃを下ろした僕は彼女の視界の外に移動し、様子を見守ることにした。 「むきゅ~♪ぱちゅりぃのごほん~♪」 ゴキゲンな様子で鼻歌交じりに本を開くぱちゅりぃ。しかし、一番最初のページを見た瞬間、その手が止まった。 そのページにあったのは1枚の写真。その写真には全裸の俺が体中に塗りたくった蜂蜜に群がる30匹以上のゆっくりの中で極上のスマイルを浮かべる姿が映っていた。 「む、むきゅ~・・・」 呆然とその写真を見つめるぱちゅりぃの表情は少し赤みを帯びている。どうやらそれがいやらしいものだと言うことは理解できるようだ。 そのまま、ぎこちない仕草でページをめくるぱちゅりぃは次のページを見た瞬間に完全に硬直してしまった。 今度の写真はじぶんとおなじ体つきのゆっくりぱちゅりぃが陰部を俺のグングニルに刺し貫かれたまま、珍力だけで駅弁の体勢を取らされている写真だった。 「おい、ぱちゅりぃ!」 元も動揺していたこともあってその声を聞いた瞬間、ゆっくりらしからぬ速さでこちらに振り向いた。 そして俺はその瞬間を見逃すことなく、口内強制挿入(スペルカード発動)した。 「!?!?!!?!?」 あまりに突拍子も無い事態に混乱の境地に達したぱちゅりぃは抵抗することも無くただ、ばたばたと手を動かす。 その様子をしばし観察するのも面白そうだが、今はまず逃がさないことを最優先して、ぱちゅりぃの顔を両手でむんずと掴み・・・いつも通り腰を振り始めた。 「うぎゅーーーーー!!!!」 直後、顔を真っ赤にして抵抗し始めた。しかも苦しそうと言うより痛そうな表情をしている。 理由は到って簡単。今回は人間の図書館に侵入したお仕置きもかねているのでブツには蜂蜜ではなく、ジョロキアを大量に振りかけているのだ。 え、お前が案内したんじゃないかって?それはそれ、これはこれ! ジョロキアってのは世界で最も辛い唐辛子と言われる代物。そんなものを振りかけた俺のぺにぺにもなかなかにデンジャラスな状態だ! しかし、俺ほどの漢になればその痛みさえも快感に変えることが出来るのさ。 と言うわけで、辛さを超越して激痛の域に達した唐辛子の味に悶絶するぱちゅりぃ。 しかし、顔が真っ赤なのは何も辛さのせいだけではない! 実は図書館の入り口でお姫様抱っこしたときや、イチモツの上にぱちゅりぃを乗っけた時、本人には気付かれない程度の微細な振動を与え続けていたのだ。 そうやって知らないうちに蓄積されていた快感が・・・今、口姦や両手の振動をきっかけに解き放たれるッ! 「うぎゅーーーー!んぶーーーー!!きゅきゅ・・・きゅぅ~・・・」 必死で辛さから逃れたいのに、解き放たれた快感がそれを許さない。辛さを感じては悲鳴を上げ、悲鳴を上げながらも切なげに喘ぐ。 信じられないって?でも実際、つたない舌使いで俺のあまあまとは程遠いぺにぺにに必死にご奉仕しているんだぜ? 「さあ、ぱちゅりぃ君。辛いならやめても良いんだよ?」 「・・・うきゅ?きゅっ・・・うぎゅう・・・」 やめたい、でもすっきりしたい。その葛藤で舌の動きが止まるぱちゅりぃ。 そこですかさず更に激しく腰を振る。勿論、両手の振動も今までより更に強力なものへとギアをあげていく。 「ぎゅぅぅぅうううう!?むきゅ・・・きゅきゅきゅきゅきゅ・・・」 こうして、ぱちゅりぃは実にたやすく欲望に屈した。 まさか、ぱちゅりぃは気付くまい。この常軌を逸した辛さにこそ俺の罠があったとは。 つり橋効果ってあるだろ?女性がつり橋の上で男性に会うと心臓がバクバク言ってるのはときめいているからだ、って錯覚するやつ。 辛いものを喰うと体が火照るな?でも、辛いよな?そこに性的快感を加えるだろ? すると体が火照るのは感じているからだと認識することで辛さから意識を遠ざけようとするわけさ。 「むきゅ・・・きゅきゅきゅきゅきゅ・・・」 そういう理由で自分でも理解できない理由でMy白楼剣の虜になったぱちゅりぃは辛さを忘れてしまったかのように一生懸命むしゃぶりついている。 「よし、良い子だ。そろそろご褒美をあげよう!」 更にピストン運動と手の振動のペースを上げていく。それに従ってさらに呼吸が荒くなるぱちゅりぃ。 「きゅ・・・きゅきゅきゅ・・・むきゅ・・・!」 「ぬぅん!!」 そして、献身的な舌遣いと愛らしい小さな唇のもたらす快感は俺を絶頂へと昇り詰めさせた。 「むきゅううううううううううううううう!!すっきりいいいいいいっゴホンゴホン・・・!?」 そして、同時にぱちゅりぃも俺のビッグサンと神の手によって絶頂に達した。 しかし、体つきには下半身の天の岩戸もあることを・・・俺が忘れるはずも無い。 クリトリスって、アマテラスと響きが似ているよな。お兄さんの息子はタヂカラオ!! ---あとがき?--- またしても変態お兄さんシリーズです。 ゆっくりボール6とかゆっくりさくやとかも書きたいんだけど時間が無いぜ。 今回は変態分控えめ。次回はもう少しはっちゃけたいと思います。 ちなみに、扉を開ける力も無いことを知らなかったお兄さんにぱちゅりぃとの性交経験があるのは 「昔、人里の通りで見かけた可愛いぱちゅりぃをその場で抱いて、たまたま通りかかった烏天狗に撮影してもらった」 からですのであしからず。 byゆっくりボールマン 作品一覧 ゆっくりボール1~5 ゆっくりみだら1~3 びりゃーど ゆっちぇす ディスコミュニケーション このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1989.html
庭で日向ぼっこをしていたら、1匹のゆっくり霊夢を見つけた。 家の壁に向かって何やらすりすりしている。 「ひとん家の壁でオナニーするとはふてえ野郎だ!」 蹴り潰してやろうと近寄る。 「ゆ、ゆ、ゆ。がんばってあかちゃんをうむよ・・・!」 そんなことを言いながら、壁に後頭部をすりつけている。 自慰で子供が生まれたら世の男性陣はみんな子持ちだぜ、と思いつつ様子を見守ることにした。 「ん、ゆん!んほぉおおお!!!!」 すっきり声を上げ、れいむは白目を向いた。 同時に、後頭部、うなじのあたりからドバっと変なものを出す。 よく見ると、卵だった。 イクラくらいの大きさの卵が、男の握り拳ほど密集していた。 それがタニシの卵のように壁にへばりついているのだ。 「きっめぇ・・・」 さながらグロ画像だ。 れいむの肌と同じ色をした、大量のイクラサイズ卵。 ヘラか何かで削ぎ落としたい。 「ゆ・・・ふ・・・。あがぢゃんだち・・・がんばっで・・・がんばっでゆっぐりじでね・・・」 それだけ言い残し、親れいむは力尽きた。 珍しい出産方法なので、生まれるまで待つことにした。 30分で生まれた。 植物型の小さい赤ゆっくりよりも、さらに小さい赤ゆっくりが卵から出てくる。 イクラサイズの赤ゆっくりは、さっそく力尽きて死んだ親れいむをむさぼり始めた。 「ユックチ!!」 「ユックチタベリュヨ!」 「メッチャウメ!!」 まるでウジ虫だ。 キモすぎる。 300を超える極小ゆっくりに、思わず鳥肌が立つ。 俺はバケツにそいつらをすべて放り込んだ。 「ユックチヤメテ!!」 「ユックチデキナイ!!」 そして無理やり水洗いし、あつあつのご飯の上に乗せる。 「アチュイ!!」 「ユックチデキナイヨ!!」 いくら丼ならぬゆっくり丼だ。 ちっとも美味くない。 今度は成体ゆっくりを一緒に載せて、親子丼でも作ってみよう。 おわり。 作:ユユー
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/181.html
ゆっくり魔理沙はご満悦だった。 今までお友達のゆっくり霊夢たちと思う存分ゆっくりしていたからだ。 日があるうちはぽかぽかとしたお日様の下で草原を走り回り、蝶々を追いかけばったと一緒に飛び跳ねる。 お腹が空いたら蝶々やばったを食べたり花の蜜を吸ったりした。 夜はゆっくり霊夢たちの巣で、夜通しゆっくりとおしゃべりに興じたり、星を眺めて眠ったりした。 この数日間は、ゆっくり魔理沙にとって本当に幸せな日々だった。 もっとゆっくりできるといいなと思いながら、ゆっくり魔理沙は自分の巣に戻ることにした。 お友達のゆっくり霊夢たちは、もっとゆっくりしてほしそうだったが、たまには別のゆっくりをしたくなるのだ。 「ゆっくりしていってね!」 おおよそ四日ぶりに巣に戻るゆっくり魔理沙。 その巣は落雷で死んだ木の洞だ。 ゆっくり魔理沙一匹には広すぎるが、自分が気に入ったものを並べたりできるから、そこはまさに楽園だった。 巣の周りには緑鮮やかな木々が立ち並んでおり、草も豊富で色とりどりの花々が思い思いに咲き誇っている。 そばには川も流れていて、そこで暮らしている限りゆっくり出来ないことなどないと思える。 大勢でゆっくりするのもいいが、一人でゆっくりするのもまたいい。 ゆっくり魔理沙は久しぶりにするそれに、期待で目をぎらぎらさせながら飛び跳ねていた。 鼻息も荒く、興奮で頬ははちきれんばかりにふくらみ、いつも以上に赤らんでいる。 焼け焦げが目立つ折れた木が見えてきた。 そこには四匹のゆっくり魔理沙たちがいた。群れのようだ。みな微笑みながらゆっくりしている。じつに楽しそうだ。 同種のゆっくり同士には、基本的に縄張りの意識はない。 だから帰ってきたゆっくり魔理沙は元気よくその群れに飛び込み一声あげた。いつもどおりの鳴き声だ。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 次々と聞こえるそれはやまびこのようだった。 帰ってきたゆっくり魔理沙は手近なところにいた中くらいの、と言っても帰ってきたゆっくり魔理沙と同じくらいのゆっくり魔理沙にほお擦りをした。 「ゆぅ~」 「ゆゆゆ」 気持ちよさそうな声をあげて親愛の情を返す中ゆっくり魔理沙。 その様子を微笑ましそうに見ている群れの長だろう大ゆっくり魔理沙。これは帰ってきたゆっくり魔理沙よりも一回り大きい。 明らかに繁殖経験ゆっくりだ。きっと群れの仲間はこれの子供たちなのだろう。 しばらく五匹でゆっくりしていたが、小さな声が聞こえてきた。 「おかーさーん、ゆっくりしようね!」 「しよーしよー!」 「ゆーゆー!」 大きな木の洞から小さなゆっくり魔理沙が三匹でてきた。中ゆっくり魔理沙よりも一回り小さいそれらは、今まで眠っていたのか大きなあくびをしている。 「ゆゆっ!?」 帰ってきたゆっくり魔理沙は戸惑いの声をあげた。 今、小ゆっくり魔理沙たちが出てきた見覚えのある洞は、自分の巣ではないか? そんな疑問を抱いたゆっくり魔理沙をよそに、小ゆっくり魔理沙たちは大ゆっくり魔理沙に頬をこすられて気持ちよさそうにしている。 「ゆゆゆゆっ!?」 いぶかしげな顔をしながら、ゆっくりと巣に近づいて、中の様子を探るゆっくり魔理沙。 「ゆ゛っ!?」 中は酷い有様だった。ゆっくり魔理沙が集めた宝物の鳥の頭蓋骨は粉々に砕かれていてもはや白い残骸だ。 布団代わりに敷き詰めた草は半分以上がむさぼられていたし、後で食べようととっておいた桃はどこにもなく、代わりに食べかけのカボチャがでんと置かれていた。 なかでも一番嫌だったのが、巣の中から自分の臭いがまったくしないのに、それとは違うゆっくりの臭いがしていることだった。 急にゆっくり魔理沙の頭に餡子が上る。 その視線の先には飛び跳ねている小ゆっくり魔理沙の姿があった。 「ゆぅううーーーっ!」 跳躍し、小ゆっくり魔理沙の一匹に体当たりする。 「ゆぎゃっ!!」 吹っ飛ばされ転がる小ゆっくり魔理沙。 続いて他の小ゆっくり魔理沙を弾き飛ばそうとするが、それは出来なかった。中ゆっくり魔理沙が思い切り体当たりしてきたのだ。 「なにするのー!」 「ゆぐっ!」 家族を攻撃されて、こちらも頭に餡子が上った中ゆっくり魔理沙。威嚇なのか「ぷんぷん!」といいながら帽子のリボンをひときわ大きく広げている。 他の中ゆっくり魔理沙も無言でにじりよってくる。 弾かれた小ゆっくり魔理沙は、ほかの小ゆっくり魔理沙たちと一緒に、大ゆっくり魔理沙にすりよって慰められていた。 体勢を立て直したゆっくり魔理沙は、その場で勢いよく飛び跳ねて声高に訴える。 「ゆっゆっ!わるいのはそいつらだよっ!」 「わるくないよっ!まりさたちはいいものだよっ!!」 すぐさま言い返す中ゆっくり魔理沙。リボンはまだ大きい。 言い合いは続く。他の中ゆっくり魔理沙もそれに混じる。 「ゆぅ~、ここはまりさのおうちなのっ!ゆっくりしないでね!」 「なにいってるの?ここはまりさたちのおうちだよ!!!」 「ちーがーうーの~!まりさのおうちなの~~!いいからさっさとでてってね!!」 「いやだよ!ここはまりさたちがゆっくりするおうちだよ!!」 「ちがうもん!ちがうもん!!はやくでてけっ!」 地団太を踏むように小刻みに跳ね続け、顔を真っ赤に染めてゆっくりしないで叫ぶゆっくり魔理沙。 中ゆっくり魔理沙たちは、そんな様子を餡子が腐ったようなものを見る目でみつめている。 「ここはまりさたちがみつけたんだよ!」 「まりさたちのおうちだもん!ゆっくりしないでさっさとどっかいってね!!」 「はやくきえてね!まりさたちはゆっくりするから!」 「「「ばーかばーか!うそつきー!どっかいけ!!かえれー!!!」」」 ゆっくり魔理沙は三匹に立て続けに言われてとうとう怒ったのか思い切り飛び掛った。 「いいからさっさとでてくのーーー!」 体当たりされて転がる中ゆっくり魔理沙。それを見て勝ち誇るように鼻で笑うゆっくり魔理沙。 「なにするのーッ!!!」 「ゆ゛ッ」 同時に重い音とともに潰されるゆっくり魔理沙。大ゆっくり魔理沙が飛び乗ったのだ。 すぐさま中ゆっくり魔理沙のもとへと跳ねよる大ゆっくり魔理沙。だが中ゆっくり魔理沙は大丈夫だと言うように跳ねている。 そのままゆっくり魔理沙へと向かう。 「ゆ~~」 体を起こすと、ゆっくり魔理沙は中ゆっくり魔理沙に囲まれていた。いや中ゆっくり魔理沙だけではない、六匹の群れが全員でゆっくり魔理沙を取り囲んでいるのだ。 ゆっくり見渡したところ、逃げられるような余裕はなかった。とたんにきょろきょろと慌てるゆっくり魔理沙。 「ゆっゆっゆっ?」 なぜ囲まれているのかゆっくり魔理沙には理解できない。自分はただ、自分の巣でゆっくりしたかっただけなのだ。 「ゆー!」 べよん。 小ゆっくり魔理沙が体当たりする。少し痛かったが、すぐにしかえそうとするゆっくり魔理沙。 しかし逆側からも体当たりされる。 「ゆぅっ!!」 そちらを向く。 すると背中に衝撃が。 「ゆぐっ!?」 ほどなくゆっくりリンチが始まった。 大ゆっくり魔理沙がのっかり攻撃し思い切り飛び跳ねる。 まわりで中ゆっくり魔理沙は三方向から勢いよく体当たりをする。 その隙間からは小ゆっくり魔理沙が噛み付いているのが見える。 みんな思い思いの方法で、ゆっくり魔理沙に暴行を加えている。 ゆっくり魔理沙は最初こそ反抗的だったが、ものの数秒もしないうちに号泣し、命乞いの声をあげていた。 しかし群れの攻撃はやむどころか弱まる気配すらない。ぼこぼこぼこぼこといい音がしている。 それに混じる悲鳴や泣き声。なにかが飛び出る音。 「ゆっゆ゛っゆっゆ゛っゆっゆ゛っ!!!」 「いや゛っ!いや゛っ!よじでっ!びゅっ!」 「ぐるぢいよ!だぢでっ!やべでぇっ!!だぢでよおおお!!!」 「どお゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛ぉ゛お゛ぉ゛!?」 「い゛や゛ぁあ゛ぁぁぁ゛ぁ゛ぁあ゛ぁ゛ぁぁぁ」 「も゛う゛や゛め゛て゛ね゛っ゛!」 「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」 「ゆ゛っぐり゛じだい゛よ゛ぅ」 「ゆ゛……っぐり゛……ざぜ……でぇ……ぜっぜっ」 「……ッ!……ぅっ!!…………っ」 ぴくぴくと動くゆっくり魔理沙のようなもの。 それは涙と鼻水、よだれや泥で汚れきっており、餡子まみれで帽子もこれ以上ないほどによれて、ところどころに噛み跡が見える。 もはや虫の息でゆっくりとしているゆっくり魔理沙。 「ゆっ!」 仕上げとばかりに大ゆっくり魔理沙はそれに思い切り体当たりをする。 餡子を撒き散らしながら声もなく転げていくそれを追いかける三匹の中ゆっくり魔理沙たち。 それは近くの川岸でゆっくりと止まった。 その様子に明らかに不満顔で膨れていく三匹。顔を見合わせると、何かを決めたように頷く。 「「「ゆぅ~う~うぅ~っ!!!」」」 声を合わせて、三匹は汚れたゆっくり魔理沙を川に投げ入れてやった。 「「「ゆっくりしんでね!」」」 汚れたゆっくり魔理沙が川をゆっくりと流れていく様子を、げらげらげらげらという笑い声が見送っていた。 ぶくぶくと泡をだしながらゆっくりと薄れていく意識の中でゆっくり魔理沙は思った。 こんなことならゆっくり霊夢たちの巣でもっとゆっくりしてればよかった……と。 おわり。 著:Hey!胡乱 選択肢 投票 しあわせー! (3) それなりー (5) つぎにきたいするよ! (8) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2320.html
SSやイラストなどからネタをパクっています ここのゆっくりは、すっきりするゆっくりです 俺設定をひたすら綴ってみました タイトル「ゆっくり2匹目」 ゆっくりに心惹かれ、いつかまりさを飼ってみたいと思っていた。 どうせ飼うなら、高級品種をと思っていた。 ゆっくりハウスも段ボール製の安物ではなく、木製の高級品を与えたい。 ゆっくりフードもカロリー控えめ栄養価の高い高級品を与えたい。 ゆっくり用おもちゃも、量産品ではなく職人による手作りのものを与えたい。 収入とにらめっこしながら、具体的な構想を練ってみる。 ハウスやおもちゃはともかく、ゆっくりフードのような消耗品には妥協が必要だろう。 高級品種は野良のように際限なく餌をねだるような下品なことをしないから、ちょっと安めのものでもきっと大丈夫。 初期投資分さえ用意できれば、まりさとの日々は妄想でなくなる。 青年は必死に貯金をした。 毎日特売のカップラーメンをすすり、必死に働いた。 もちろん定時でばっちり帰宅。 残業は一切しない。 そうしなければ、まりさが我が家に来たとき、寂しい思いをさせてしまうではないか。 残業なんかしたら、まりさがきっと心配する。 生活全てをゆっくり中心にする準備を着々と整えていった。 ついに資金が確保できた。 早速、ゆっくりショップに出かける。 入り口付近のケースに放り込まれている躾の行き届いていない下品なゴミ共に用はない。 目指すは店の奥、高級品種のコーナーだ。 一匹50円からの安もの共とは桁違いの高級品種達は、豪華な人工芝がしかれたケース内で実にゆっくりとしている。 青年は目的である高級まりさを確認した。 『子まりさ 250,000円』 値段表の金額を見ても、青年の決意は揺るがなかった。 高級ゆっくりハウス :80,000円 職人による手作りおもちゃセット :15,000円 青年は妥協しなかった。 高額お買い物してくれたので、高級ゆっくりハウスはその日のうちに配達してくれると店長さんが言ってくれた。 そのまりさは完璧だった。 朝は青年より早く目覚め、「ゆっくりしていってね!」 朝食も食べこぼしなどせず、「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 飼い主によっては、この「むーしゃ、むーしゃ」を嫌う人もいる。 そんな飼い主の場合は、静かにごはんを食べることも出来る。 まさに高級ゆっくりたる所以だ。 仕事に行くときには玄関まで見送りに来て「ゆっくりいってらっしゃい!」 帰宅したら「ゆっくりおかえりなさい!おしごとおつかれさま!」 うるさくご飯の催促をすることも、遊びを強要することもしない。 飼い主にほとんど面倒をかけない、できておるゆっくりであった。 青年は幸せだった。 まりさは、餌が安物だったせいもあり、すぐに成体サイズまで成長した。 可愛い子まりさ状態をキープするには、高級フードによるカロリー制限などが必要なのだ。 しかし、青年は成体まりさになっても愛を失わなかった。 まりさに癒され続けた青年は、だんだん仕事中にまりさを一人きりにしていることを申し訳なく思うようになっていった。 これは青年の間違いで、高級品種になると孤独をストレスに感じるようなことはない。 しかし、ゆっくりを飼えない時代にSSなどを読みまくったのがいけなかった。 青年が好きなジャンルが「家族愛もの」だったことも、まずかった。 さらにゆっくりペット業界が多頭飼いを誘発するような、ゆっくり家族の仲睦まじい姿の広告をバンバン打ったために、洗脳されていた。 ゆっくりは、家族で暮らすのが、一番のしあわせ~♪ 青年はゆっくり好きになった時からずっと業界に踊らされていたのかも知れない。 まりさはあまりにできておるゆっくりだった。 そのため、青年が当初予想したより維持費がかからなかった。 「もう一匹くらいなら…」 もちろん、高級品種を買うような予算はない。 だが、青年には安物でもちゃんと飼える自信があった。 子まりさから成体まりさまで育て上げたという自負があったからだ。 躾が行き届いたゆっくりだったからこそ、それが可能だったという真実を、青年は完璧に見落としていた。 青年はゆっくりショップで50円れいむを買った。 野良でもいいかとも考えたが、実際に野良ゆっくりを見てやめた。 病気を持ってそうなくらい汚く愛想が悪かったからだ。 家に帰るとまりさがお出迎えしてくれた。 50円れいむは高級品種であるまりさに一目惚れした 「ゆう~ん、とってもゆっくりした まりさだよ!すっきりしたいよ!」 れいむがこの発言をした時点で潰すべきだった。 だが不幸なことに、青年は食事の用意でその台詞が聞こえないところにいた。 まりさにおうちまで案内されて、れいむは吃驚した。 なんという、なんというゆっくりしたおうちッ!!! 「きょうからここを れいむのゆっくりプレイスにするよ!!!」 あろう事か、おうち宣言をした。 悪いことに高級まりさはおうち宣言などの、自己の権利を主張する本能をごっそり削られている。 飼い主に完全隷属するようにカスタマイズされているのだ。 だかられいむのおうち宣言を理解できなかった。 その行動をたしなめるという発想すら出来なかった。 青年は最初、れいむの傍若無人な態度に業を煮やしていた。 だが、自分はまりさをこんなに立派に育てたではないか。 いずれこのれいむも、まりさのような素敵なゆっくりに躾けてやろう。 じつはその自信には根拠が欠片もないことに、青年は気付けなかった。 いままでのゆっくりライフは、まりさのおかげだったというのに…。 高級ゆっくりは、それと気付かれないように、常に飼い主を観察している。 今飼い主は疲れているか、怒っているか、機嫌が悪いのか良いのか…などなど。 そして飼い主が喜ぶ行動を常に取るように、本能に刻まれている。 それが全て悪い方向へと向かっていった。 れいむと仲良くすると、青年が喜ぶ。 だかられいむと「仲良く」していた。 れいむは激しく勘違いをした。 「こんなにせっきょくてきにすりすりしてくるなんて、れいむと すっきりしたいのねぇええ!」 所詮50円の餡子脳。 悲劇は青年が仕事に行っている間に起こった。 家に帰り着いたのに、まりさのお出迎えがなかった。 不審に思い、真っ先にゆっくりハウスを見に行った。 ゆっくりハウスの前では、大量の蔓を生やして黒ずみかけているまりさがいた。 そして、ゆっくりハウスの中ではれいむが仰向けになって眠っていた。 まりさはれいむが体験したことがないほど高級だった。 肌のすべすべ感も、ちゅっちゅの感触も、まむまむの具合は筆舌に尽くしがたいほど最高ッ!!! 何度も何度もすっきりーしたら、急にまりさの具合が悪くなった。 れいむは疲れたため、まりさなど気にせずゆっくりハウスに戻って眠った。 まりさの死の責任は、全て青年にある。 まりさが高度に躾けられた個体であること、そのおかげで飼育が楽だったことに思い至らなかった。 自分の飼育スキルが高くないことに気付かなかった。 そして、ゆっくりを飼うことに無知でありすぎた。 青年には、住人のいなくなったゆっくりハウスとまりさのおぼうし、そして透明な箱に入れられた50円れいむだけが残った。 あとがき 読んでいただいた方、ありがとうございました。 SSを読んでると、ほとんどの作品で2匹目を飼って後悔して虐待に走っています。 最初に高級品を買って慣れてしまうと、次からグレード下げてもうまくやれるさ、と勘違いすることは良くあると思います。 だから、ゆっくりも初めて飼うときは気合いを入れて高級ゆっくりを飼うのではないかと。 そして次飼うときは、安い奴でもうまく飼えるさと、勘違いするのではないかと。 相変わらずうまくまとめきれませんでしたが、楽しんでいただければ幸いです。 これまで書いた作品 ゆっくり爆弾 ゆっくりの光 ゆっくり訪問 ゆっくりの名前